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桃夭記

桃夭記

桃夭記

作家
井上祐美子
出版社
徳間書店
発売日
1994-10-01
ISBN
9784198601782
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桃夭記 / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

博陵郡王・崔玄暉の屋敷で続く怪異。怪しげな道士は、樹齢三百年になる桃の木がたたりをなすと言い、呪法を施そうとする。食客の一人と名乗る青年は自分こそが怪異を鎮めてみせると、式神を駆使して魔物を成敗、隠された計略をも粉砕するが…。表題作「桃夭記」ほか華麗なる中国傑作伝奇小説4編を収録。 「墨匠伝」万暦中期、羅小華を越えたいと欲する墨匠程君房は、二雲、閑居道人に墨譜出版の援助を求めにやって来た。二雲は琴、棋、書道に秀で文化人として広く認識されていた。かつての弟子方平魯は程君房の娘青琴と恋仲だったが。

2002/11/06

アカツキ

様々な時代の中国を舞台にした短編4作品収録。特に好きなのは、屋敷に起こる怪異を鎮める「桃夭記」。「聊斎志異」を読んでいるような感覚で面白かった。好きだけどもう一味欲しかったなと思ったのが、墨職人の師匠と元弟子の対立を書いた「墨匠伝」。短気な師匠・程君房の娘・青琴がどう話に関わってくるか期待したけれど…。穏やかな時が流れる終わり方が好き。

2022/10/19

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