冬の刺客
冬の刺客 / 感想・レビュー
きくちゃん
京都の文化を題材にしたストーリーはこの作家のいつもながらのものだが、今回は刺客として雇われた余命いくばくもない浪人というところが斬新。最後に主人公は命を落とすのだろうなとは予測できたが、どのような顛末になるのかは9割がた読み終えても予測が出来なかった。人情もののようでもあり、文芸作品のようでもある。はたまた娯楽ものの要素も携えていて、作者の作品としては色がかなり変わった感じがした。氏の作品ではシリーズ物を読む機会が多いのだが単独モノもなかなかに読み応えがある。
2019/12/25
感想・レビューをもっと見る