足引き寺閻魔帳
足引き寺閻魔帳 / 感想・レビュー
としえ
著者初読み。足引き―不正や自分の手におえない相手にこっそり誅伐を与えてくれないかという願いの事。貧乏寺の住職・宗徳、同心の蓮根左仲、左仲の手下を勤める与惣次、絵師のお琳の四人と、宗徳の愛犬・豪の一匹とでおりなす、京都版・必殺仕事人といったところの短編七話。短編なので事件はあっさりめ。四人が“仕事”をするようになった経緯もあっさりとしか書かれていなく、もしや前作があるのか?と思ってしまったほど。それでも白犬の豪がいい働きをしていて面白かった。八つの女の子・お鈴を助けようとする話『唐橋屋の賊』の豪がかわいい。
2015/04/05
kazu@十五夜読書会
足引き寺閻魔帳シリーズ初刊。京風仕掛けメンバーの結びつきが、ちょっと弱い。次巻は「女狐の罠」
2012/11/18
朱音
これはいわば「必殺仕事人」のような話。…殺人ばっかりじゃないですけど。神社なんかに願い事をするとき、「負の願い」というか他人の不幸を願う、ということがある。そんな願いをかなえる、とされるのが足引き寺。…その寺がどこなのか、誰が足を引っ張ってくれるのかは謎だけれど、確かにそれは存在していて…という設定は面白い。必殺みたいですけどね(笑)そのグループの人々に過去があり理由があり。メンバーの中に犬がいる、というのは珍しいかも。舞台が京都、というのもまたよし。
2002/11/28
どきん
わんちゃんの豪の活躍が味となっている仕置き物語。7話の短編集。
2015/05/10
星落秋風五丈原
「地蔵寺の犬」登場人物と仕事の受け方のイントロダクションも兼ねている。必殺仕事人みたいなスタイル。
2004/08/17
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