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愛の果ての物語

愛の果ての物語

愛の果ての物語

作家
ルイザ・メイ・オルコット
広津 倫子
Louisa May Alcott
出版社
徳間書店
発売日
1995-10-01
ISBN
9784198603762
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愛の果ての物語 / 感想・レビュー

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ゆのん

オルコットのセンセーショナル・ストーリー。1人の美しい女性を我が物にしようと執拗に近づく悪魔のような男。美しいとはいえ、逃れる為に他人に助けを求めすぎではと初めは好感の持てないヒロインに感じるが、時代的背景を考えるとしょうがないのかもしれない。それにしても悪魔の様な男・テンペストのしつこいことこの上ない。途中、憐れみを感じる部分もあったが一掃する結末は恐怖すら感じる。男性上位の当時の女性たちはどんな気持ちで読んだのだろう。

2021/10/01

きりぱい

面白かった~。『若草物語』のノリで読むと愉快に裏切られる。愛してくれない祖父と暮らすロザモンドの元に現れたテンペスト。名前からして不穏!自由に生きる頼もしそうな男なのに、口をついて出た印象はメフィストフェレス!危なすぎる!なのにかごの鳥のヒロインにはどうしようもなく魅力的に見えてしまう男。ピュアなロマンスはじわじわとサスペンスとなり、テンペストの愛は本物なのか、スリルな展開は、後半イグナティウスが現れて一気に加速。私だったらもう悪魔でもテンペストでいいわとなりそうなんですが。ラストがまたええっ!で・・。

2011/04/30

rokoroko

若草物語の中(続、3?4冊目?)でジョーが生活の為書いていた話なのかな。オルコットの作品らしくない,煽情的な作品。良い子に勧められない。こういうのがゴシック小説と言うのでしょうか。結構面白かった。

2017/03/18

椿子

ほのぼのとした家庭小説「若草物語」のオルコットが書いた、男と女の攻防劇。登場人物すべてどこか憎めず、完全に善人みたいなものがいないのが良かった。ちょっと夢野久作とか江戸川乱歩みたいな冒険活劇というか、どこに逃げても追ってくるテンペストに微妙にドキドキさせられました。

2011/05/10

prima7

たまたま「フラワー・オブ・ライフ」をぱらぱら見ていて、「ルイジアナにひな菊咲いて」みたいな大げさな時代物が読みたいな〜と思っていた時に、図書館の棚で目に留まった物語(笑)。まさか「若草物語」のオルコットが生活のためにこんなジャンルのものを書いていたとは知らなかった。無垢で純粋で好奇心おう盛な少女ロザモンドが、悪魔的な魅力を持つ大人の男テンペストと出会い…という、ドラマチックな時代の大仰な恋愛物語が、サスペンス仕立てで進み、すんごく面白かった。

2010/12/11

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