KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

会いたかった人

会いたかった人

会いたかった人

作家
中野翠
出版社
徳間書店
発売日
1996-06-01
ISBN
9784198605131
amazonで購入する

会いたかった人 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

MASA123

29人の有名人について、中野翠さんが、生前に会いたかったという想いで、書かれたエッセイ。 樋口一葉、ココシャネル、古今亭志ん生、左卜全・・・さまざまなジャンルの人が登場する。 左卜全は、おもしろい人のイメージしかないが、ここに書かれてある意外な一面を初めて知った。樋口一葉への見識も慧眼だなあと思った。知らない有名人は、そうなのかと思うしかないけど、知っている人の話には、なるほどそうであったかと、中野さんの話に共感した。 ただし、画家の熊谷守一の話は共感できなかった。絵を見ていないのかと思った。

2024/03/26

ほし

古書店にて購入。1996年刊。中野翠さんの本は初めて読みましたが、軽いけれど浅くは無い文章で、思いの外の面白さでした。会いたかった人…既に亡くなっている等の理由で会えない人たちの人物評をまとめた一冊。写真家のダイアンアーバスや、画家の熊谷守一、樋口一葉などなど、人物のチョイスが独特です。福田恆存の回で中野翠さんが書いていた、知識人と大衆の二元論で考えるのではなく、知的な大衆になろうと思ってから自分の定位置が確保できた、という話が妙にしっくりきました。自分もそういうものになりたい、という気持ちがあるのかも。

2022/05/27

あーさー

中野翠さんが“会ったことはないけど、他人とは思えない”と感じた人物について綴った連載をまとめた一冊。国内外問わず、さらには犯罪者までラインナップに入っています。どれも面白かったですが、個人的には連載の最終回に取り上げた「中野みわ」さんが興味深かったです。なにせ中野翠さんの“ひいおばあさん”ゆえ、この本に出会わなければ確実に知ることができない人物でした。

2024/05/15

めい子

前に読んだ米原万里さんの本に出でいたので、古本を取り寄せて読んでみました。取り上げられている方々は、ほとんどが知らなかったのですが、中野翠さんの文章が楽しくて、あっという間に読んでしまいました。 歴史が大の苦手なのですが、こういう感じに文学周りから攻めていくと、大変おもしろく歴史的なことも知っていくことがわかりました。 また、別の作品も是非読んでみたいです。

2022/08/27

感想・レビューをもっと見る