柳絮
柳絮 / 感想・レビュー
アカツキ
中国の東晋時代。才気煥発な謝道韞が王凝之に嫁ぐところから始まり謝道韞の老年まで、謝家と王家の栄枯盛衰を描いた物語。身内と権力闘争の話ばかりなので地味で単調。盛り上がりどころは終盤、宗教反乱軍に襲われたところかな。いつ襲われてもおかしくない状況で夫・凝之がのんびり構えて味方に救援を求めることもせず五斗米道の神に祈り始めて「神様が軍隊を遣わせるって言っていたから大丈夫」と満面の笑顔で言い放った時は謝道韞と一緒になって絶望した。目の前が真っ暗になるとはこういうことか…。死線を切り抜けた道韞の度胸に感心。
2022/10/20
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