KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

禍記

禍記

禍記

作家
田中啓文
出版社
徳間書店
発売日
2001-04-01
ISBN
9784198613365
amazonで購入する

禍記 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

色々甚平

禍記についての話は本編となる短編集との関係はあまり見えないので軽く流すとしても、短編の出来はかなり好み。「怖い目」の目の描写は新たなトラウマを覚えたほどの気持ち悪さと吐き気が湧き上がるほどで最高だった。最後の短編でイザナミが「ビッグバン」って言葉を喋ったときは変なズレを感じて笑ってしまった。禍記は読めるのかなぁ。ちょっと読もうとしてみたが早々に降参。著者の田中さんを読んでいる方が最後の一文にイヨッ!という反応があるのがそれはそれで気になる所。

2016/07/22

Ai

こういうストレートな伝奇ホラーが読みたいんです。『天使蝶』といったどこぞの田舎のよく分からん異教文化とか涎。

2022/01/24

はたけ

再読。未だに読むたびに100%の嫌悪感を与えてくれる一冊。田中氏の作品は梅寿シリーズから入ったので丸っと作風がこうも変わるものかと感嘆しつつも、それを上回る悍ましい文章は確かに癖にはなってるんでしょうが、5度も読み返してるあたり癖にはなってるんでしょうか。

2015/09/06

ねんこさん

ホラーとしてのクオリティーは高水準だと感じたが、何かボタンをかけ違えたような違和感があった。和風フォークロア的なものを期待していたのだが、ネタ的に無国籍感が随所に散見されたのが原因だろう。和食を注文したら出てきたのがエスニック創作料理だったとでも言うべきか。あとがきは作者得意の技が炸裂しててほっこりした。

2015/09/26

リードシクティス

初めて読む作家だけど、なかなか面白かった。グロさとSFテイストを併せ持ったあたりは、小林泰三に似てるかなと思った。「天使蝶」「怖い目」の寄生虫ネタは貴志祐介の『天使の囀り』を思い出したり。まあいずれにせよ嫌いじゃない。後ろの方に収録されていく作品ほど、トンデモ度が高まっていっており、最後の『黄泉津鳥舟』なんかは、笑えてしまうくらいだった。

2011/04/16

感想・レビューをもっと見る