「ほしのこえ」を聴け (アニメ―ジュ叢書第2弾)
「ほしのこえ」を聴け (アニメ―ジュ叢書第2弾) / 感想・レビュー
半木 糺
新海誠の『ほしのこえ』公開後に出版された書籍。大塚英志を中心に、作家や批評家、クリエイター達の声が収録されている。特に大塚の絶賛振りは凄まじいが、今から見るとこの反応はかなり奇妙な印象を受ける。むしろ美少女ゲームの文脈から『ほしのこえ』を論じ、過度な熱狂に対して冷静なスタンスを取っている東浩紀が最も本質を着いた批評をなしていたのでないか。今年(2016年)は『君の名は』が一般層にも跨る大ヒットとなったが、大塚はこの現象をいかに受け止めているのか。
2005/10/21
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