沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻之三
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻之三 / 感想・レビュー
NAO
楊貴妃の過去にまつわる様々なことが明らかにされ、この奇怪な事件に関係している人々も明らかになる。だが、いまだ皇帝を呪詛している者が誰なのか分からないという緊迫した状況は続く。怪事件の合間に空海が語る、仏教の根源的な思想、人間の生き方に関する根源的なものの深さ。こういった怪異を見ているからこそ、より深く胸に響く言葉。
2018/01/20
Hitoshi Mita
物語も大詰めに近づいて来た感があります。呪いの根源は。楊貴妃にまつわる過去が暴かれて行く。次巻で遂に完結。どうなるのか?楽しみだ。
2017/08/27
むっちゃん✿*:・゚
[図書館本]まーた良いところで終わった!空海の時代に関しては…そんなに進んでないか?着々と鬼と宴すの準備に取りかかってる感じ。しかもこの巻ノ3からは映画になかった話で一気にこんがらがる(笑)空とは…とか、密が何だと色々難しい話が入っちゃってもう、何が何だか(笑)そしてそして。安倍麻呂さんの手紙がまだあったとは!!そして楊貴妃がね!そうなの?それ本当?嘘じゃないの?と後半から持って行かれっぱなし(笑)役者が出揃ったよう。いよいよ次は最終巻。どんな宴と謎が待ってるのか!いざ!ε≡ヘ( ゚Д゚)ノ
2018/04/03
姉勤
話は大して進まず、空海の口を借りた、般若心経講座と蠱毒(ペルシャもしくはインド由来の呪殺の方法)解説が巻のメイン。空海たちが追う怪事件の黒幕の姿と目的の輪郭がはっきりしてくる。先帝の変死、今上皇帝の重篤に、のちの空海の師となる恵果阿闍梨が招聘される。安禄山の乱の起因が、玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスなぞという俗なものであるはずもなく、文字通りに「傾国」となるために仕組まれた、というスタンダードを、作者がどう料理するかが見もの。
2018/03/03
assam2005
またもや玄宗の時代を生きた者が残した手紙が見つかる。安倍仲麻呂や楊貴妃がどのように生きたのか、前巻で語られた楊貴妃の事件の謎もここであきらかになり、意外な繋がりが発覚する。人の欲を読み、自らの欲の為にありとあらゆる手段を講じる。誰の欲が一番強いのか。後半の、この手紙の内容は書いた人物が誰なのかという事と共に興味がそそられ、一気読み。読み進めるにつれ意外な事実が顔を出し、驚くことばかり。それでもまだ楊貴妃自身の言葉はなく、周りのイメージだけで語られる。次は最終巻。最後には楊貴妃の言葉が聞きたいなぁ。
2018/03/27
感想・レビューをもっと見る