グリズリー
グリズリー / 感想・レビュー
詩界 -うたか-
#読了◆城戸口は優秀なSAT隊員だったがある事件での射殺をきっかけに状況が一変してしまう。脳裏に焼き付いた顔。裁判事件にまで発展し眠れない日々を過ごし地域課へと席を移した。一方そんな彼を許すことの出来ない折本からはテロ予告を受けてしまい……警察の範疇を出て世界にまで発展するテロを防ぐことは出来るのか――◆どの分類の小説なんだろうと読んでいたらテロとか世界規模の物語で若干山岳、そこそこ警察、でも世界を舞台にした冒険に近いようなハードボイルド小説かな?好みは分かれそう。
2020/06/15
オーウェン
城戸口が狙撃の腕で逮捕した犯人。 だがそれは折口にとっての親友。 恨みとばかりに自衛隊から軍備を強奪し、一人核を使った作戦を宣言。 それはアメリカまで巻き込んで世界を混乱の渦に。 たった一人でという無茶な部分をしっかりと設定でカバーしている。 武器に長けて、サバイバルまで熟知。 最終的には戦争のように争う。 細かいミリタリー知識も満載で、笹本さんの面目躍如のような題材。 最後にはグリズリーにも同情を感じえない結末だった。
2019/03/03
マッピー
革命家が殺される。刑事事件、公安事件の両面からの捜査。その中から浮かび上がってくる一人の男。グリズリー。優秀な自衛官だった彼が、爆弾や銃器の豊富な知識をもって仕掛けてきたことは、日本の政府とアメリカを震撼させる。たった一人で世界を相手にする彼のやり口は、冷酷で容赦ありません。けれども読み進むうちに、彼の言い分にこそ理があるのではないかと思えてくるのです。ごり押しでことを進めるアメリカよりも、命を賭して理想の世界を実現しようとするグリズリーの方にこそ、理があるのではないかと。読み応え十分で、一気に読んだ。
2015/12/20
としし
最高。めっちゃ面白かった。 同じ著者の作品をいくつか読んでいるが、これが一番良かった。他のも十分に面白いのだがどちらかというとコメディ系の印象が強い。この作品はむしろB級アクション映画っぽく、思想犯としての主人公をカッコ良く書かれている。ラストも他の方がいうほど淡白ではなく読後感もいい。非常に満足。
2017/03/01
あかむ
かなり昔に読んだ、主人公の心理描写が、強烈だったかな、とくに恋愛感情の。
2007/10/01
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