ブルータワー
ブルータワー / 感想・レビュー
くろり - しろくろりちよ
SF長編。時は、二百年後の未来。「黄魔」という致死率約9割のインフルエンザウイルスが猛威を奮う時代。人々はウイルスから身を守るため、高さ2キロの塔の中に住む。塔の中では高さが人間の価値であり権威。脳腫瘍の痛みによって現代から未来へと飛ばされた主人公はどうやってこの時代を救うのか…。たくさんの人の命が主人公に託され消えていく。背負って歩いていき、それでもだめなら倒れればいい。そんな生き方は格好いいけれど、最後に全員生きてましたってオチがアメコミ風でちょっと残念。ライブラリアン・ココの戦いには感銘。
2011/11/02
KASAO
脳腫瘍で末期宣告された男が、精神だけ200年後にタイムスリップして、改良されたインフルエンザウイルスが蔓延した世界を救う物語。ブルータワーの住む階層によって分けられる身分や、インフルエンザに関する知識など結構作りこまれていた印象。最後は絶妙なところに話を落とすし、久しぶりに気持ちの良い読書が出来た。ちょっと長いけど、人にお薦めしやすい本だと思う。
2015/04/08
さこぽん
末期がんの男がその痛みのたびに200年後の未来にタイムスリップするというSFだ。 新型インフルエンザで人類滅亡に追い込まれた世界・・・近未来に本当に起こりうるかもしれない。 高さが2kmもあるタワーに生存者たちが生活するという設定がおもしろいけど、こんな巨大な建築物を造るのは可能なのか? 余命1、2ヶ月と言われたら自分だったらどうするだろう、何か自分はできるのだろうかと考えさせられる話だった。
2014/01/14
ペトロトキシン
SFはあまり読まないけど、これは非常に読みやすい作品であった。憎むべき存在であった脳腫瘍が治ると、タイムスリップできなくなってしまう。でも、脳腫瘍は治るに越したことはない。ここのジレンマが読んでてたまらない。実際問題、普通の人間があれだけの桁数を記憶できるのかは疑問ですけど、愛があれば何でも出来るのだよ!!グワハハハと割りきる豪快さがあれば、それもOK。
2016/02/13
ホレイシア
インフルエンザ流行期に読むと幾分面白さが増すかも。読ませるんだけど、何でこう上品にまとまるかな。
2008/10/02
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