風神秘抄
風神秘抄 / 感想・レビュー
hirune
雄をめぐって複数の雌が対立するとかなり怖いことになるというのは、鳥彦王は自分のことを言ってたのね^^;鳥彦王が可愛くて可愛くて!草十郎とずっと良いコンビでいて欲しかった☆長いけど、ワクワクしながら読んだ面白い物語でした♪因みに鳥彦王は草十郎とのみ話しができる鳥の王になるべく修行中のカラスなのですよ。
2015/01/20
Rin
【図書館】人が大きな、とても大きな力を持つということ。その危うさが伝わってくる。誰かの運命さえ変えてしまう、強大な権力も手にいれることができてしまう。それが幸せとは限らない。草十郎にはイライラさせられることも多かったけど、自分で考えて自分で決める。きちんと行動に責任を負うことを学んだ姿は頼もしかった。なによりも、鳥彦王がとっても魅力的。彼のお陰でぐんぐん読み進めることができた。勾玉シリーズを思い出しながら、笛の音と舞を想像しながらの読書。草十と鳥彦王の絆はきっと続いていくはず。次作も楽しみです。
2017/09/23
たか
『勾玉シリーズ』の世界観や流れを汲んだ史実ファンタジー。勾玉三部作に比べると、時代が下っている分、より史実に裏打ちされた物語になっている。 時代は平安末期、特異な芸能の力を持つ草十朗と勝ち気なヒロイン糸世の恋の行方を縦軸に、草十朗とカラスの鳥彦王との旅の絡みを横軸に描いている。烏彦王が実に魅力的。若い人向けの作品か。C評価
2019/01/12
藤月はな(灯れ松明の火)
J嬢から拝借。これで勾玉シリーズ+その後のお話は一応、完読です。平治の乱や後白河法皇、源頼朝など現在の大河ドラマでも放映されている貴族から武士の権力移行が描かれています。後白河法皇は自分の言動を半ば、意識的に知っているからこそ使い、人を利用する心は性質が悪いです。その分、草十郎と糸世の繋がりに照れてしまいます。まさか「空色勾玉」の鳥彦王が登場したのは驚きました。彼の気苦労の多いこれからに幸あれ^^
2012/05/27
ちゃいろ子
4回も読んでいる自分に驚く。そして歴史物にハマって読み直したことで、こんなにも史実と絡ませて描かれていたのだと改めて感動。(己の読みの浅さにも驚く。それは今もたいして変わっていないのだが😭)平家が頼朝を殺さず流罪にしたことの背景に糸世と草十郎が、後白河法王が、、。 そしてなんと言っても鳥彦王。影の主役!孤独だった草十郎を支え続けた鳥彦王と烏たちが最高に好きだ。 「捨て童子」を読んだ時に魅力された傀儡たちが、この作品でも大きなキーワードになっている。いま、影武者も読み始めたので興味は尽きない。
2022/03/20
感想・レビューをもっと見る