沖縄軽便鉄道は死せず
沖縄軽便鉄道は死せず / 感想・レビュー
harukawani
戦争末期、米軍が上陸した沖縄戦の死と混乱の真っ只中を沖縄軽便鉄道(ケービン)が走る。北へ北へヤンバルを目指す一行の中心にいるのは、琉球独立を説き思想犯として服役していた主人公・尚純。彼が守ろうとするのは、戦場で出会い恋仲となった歩香の家に受け継がれてきた泡盛の古酒。甕を抱えた逃避行は辻作品独特の軽さを持って進むが、そのど真ん中に大事に抱えられているのは、沖縄の歴史で文化で誇りであるところの古酒であり、そしてケービンへの想いだ。戦争を知る鉄オタ兼ミステリオタクである作者にしか書けない大傑作だと思う。→
2021/03/26
shibatay
傑作。本作の評価は低すぎる。
2006/03/21
可兒
相変わらず、いろいろなものを乗せて走る鉄道については一級の辻さん
2010/04/08
minoguchi
今度沖縄に行ったら廃線跡を探してしまいそうだ。
2010/03/27
なぁ
超おもしろかった!(語彙力のなさがつらい
2018/06/05
感想・レビューをもっと見る