十七歳
十七歳 / 感想・レビュー
daubentonia
物語全体を通して、不気味な雰囲気の漂う作品です。主人公の書くエッセイも、落ち着いて読んでみると薄気味悪いです…。歌舞伎町という異空間で次々起こる奇怪な出来事。相手に気づかれないように悪意を溜めてる人が、いつか爆発する…。人間って怖いなぁって、改めて思ってしまいました。
2012/12/05
そのぼん
歌舞伎町、芸能界、人間関係、人の心…。いろんな意味での暗部を描いた作品でした。主人公本人も、主人公のエッセイも、作品全体を見るとうすら寒くなる雰囲気でした。読み終えて憂鬱になりました。
2011/12/10
niyaco
無意識に他人の悪意を引き出していたらと思うと・・・おぉ、怖い。特に女は恐ろしい。
2010/07/07
とろろ
人気エッセイストの林あや美の前に現れる薄気味悪い人々…妄想に凝り固まった女友達、ストーカー男、殺人に手を染めた元恋人、悪意を滲ませる女性編集者、そして17歳で歌舞伎町で行方不明となった友達。最初はそれらどこかバランスを欠いたような登場人物達が気持ち悪かったが、読み進めて行くうちに彼らが発する黒いモヤみたいなのが作品世界を真っ黒く覆ってしまったようなイメージが残った。最後まで読んでみて林あや美もやはり黒いモヤを発する1人だったと思った。
2014/09/29
バーベナ
ほんの3ヶ月間だけ、2丁目に住んでいたことがあって、そのときの街の匂い、鮮やかな色彩がフラッシュバックしてくる。明治末までは、沼地だったのだそう。著者はとても歌舞伎町を愛している、そう思う。
2012/09/16
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