遊行の門
遊行の門 / 感想・レビュー
りょう君
再読。五木寛之のエッセイ。作家は理想の遊行としてブッダを取り上げている。ブッダは80歳でガンジス河を越えて北へ向かって弟子たちと旅をしている。その途中で食中毒になって亡くなっているが、作家はインドでブッダの旅と同じ道筋をたどっている。そこで感じることが多かったようだ。また五木寛之は朝鮮の平壌で終戦を12歳で迎えている。暫く朝鮮に留まった為、大変な苦労をして引揚者となっている。その経験から差別や格差について特別な思いでいる。社会が「鬱の時代」に入った現代では、人は生きているだけで価値があると結論を述べている
2016/01/27
g0024236
戦後、朝鮮からの引き揚げ経験を基に、『テレビやラジオが「安心して現地にとどまるように」と伝えたら、すぐにでも脱出するだろう。政府や役所やマスコミの指示することの反対の行動をとれば、まずまちがいない。』2008年の著書だけど、今となっては金言。
2013/09/22
まるっちょ
死にたくて困っている時に、この本に出会ったら生きる力が湧いてくるかもしれない。この本は「死にたいくらい生きるのが辛い人」に向けたものである。 内容もよかったのだが時間の都合で完全には読めなかった。暇があるときに読みたい。
2015/04/01
じゃんけん
五木氏の他の著書との重複部分も結構あるが、”今日一日を考える、明日のことは考えない”=仏教の今を生きると同じ思想で良いと思う。 人間先のことを考えると、どうしても不安、心配を想像しちゃうからね~
2015/03/14
さく
古代インドには、人生を四つに分ける思想があった。「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」、最後の遊行期は世を去る締めくくり、幼い子供の心に還っていく季節である。 生きることと老いと死をどのように考えるか。イツキ大先生は成功者だから、なんて卑屈になりたくなることもなく、大いに共感し楽しく読んだ。アンチよりエンジョイ・エイジングに大賛成だ。今は「林住期」がとても楽しみ。(中学国語読解問題集より 出題は「ウツの時代の歩き方」の章)
2013/06/16
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