いまのあなたのままでいい
いまのあなたのままでいい / 感想・レビュー
Jas
昔は目に見えない大切なことを学ぶ機会が、『宗教』という形で、生活の中に自然とあった。宗教の良い部分までが排除された現代は、『根っこのない木』となった。 ¶大原光代は、猛勉強の末に就いた弁護士の職を片付け、元々望んでいた仏門の道へと進んだ。この姿に私がハッとさせられたのは、手放すということ。努力したことであればあるほど、その過去を手放したくなくなる。努力した時間が無駄になってしまいそうで。でも決して無駄にはならない。役目を終えたものを背負い続ければ、重荷になるだけ。流れに逆うから苦しむ。『そのまま』でいい。
2020/01/12
ココマ
購入したものの、宗教的な対談集と思い敬遠していたが、「現代日本の僧侶達は人々の悩みを聞かなくなり、寺の門を閉ざしている。かと思えば自らも立派な人生ではないくせに説教口調でものをいう」というような会話を読み、共感できた。この対談に結論はないが、皆等しく凡夫であることを教えてくれる。宗教関係者ほどこの本を読んだほうがいいのではないか、とも思った。
2013/10/21
ハル
弁護士をあっさり辞めて、僧侶になる事を選んだ大平さん。その、こだわりの無さが、素晴らしいです。こんな人もいるんだなと考えさせられました。
2019/06/02
ラベンダー
タイトルに惹かれました(^^)v最後のあたりの、それぞれの違いを尊重し相手に多くを求めないという箇所がとてもジーンときました(^.^)
2012/09/20
BluePlanet
2009年6月30日発行。「ありがとう」 この世に生を受け 育まれ ある時は病み 寝て 起きて 食べて 働いて 生きていく。挑戦や対立 失敗と受難 そして別れ しばしの安堵も さまざまに時を重ね 喜怒哀楽の中 生きて老いて死んでいく。人生さらに加え減じることが何かあるのだろうか。目が見え 耳が聞こえ 食べたものが消化されていく みな「自然(じねん)」の働き。健康には注意して生きているけれど いま生きていることも死んでいくことも自然のはたらき。おのずからしからしむはたらきの中 手を合わす世界。(P162)
2011/12/25
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