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暁英 贋説・鹿鳴館

暁英 贋説・鹿鳴館

暁英 贋説・鹿鳴館

作家
北森鴻
出版社
徳間書店
発売日
2010-04-16
ISBN
9784198629342
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暁英 贋説・鹿鳴館 / 感想・レビュー

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財布にジャック

こんなのってありですか?謎を沢山残したまま未完って・・・。ジョサイア・コンドルと暁斎に物凄く惹かれてしまったんですが、最後まで読めないなんて悲しすぎます。途中まででしたが、北森さんの代表作間違いなしの名作だと思います!ご冥福をお祈りします。

2010/06/18

藤枝梅安

北森鴻さんの絶筆となった未完の作品。作家の津島好一は創作に行き詰っていたが、編集者からの情報を得て、鹿鳴館に関する小説に着手する。津島が資料を漁る場面がプロローグで、本編は明治初頭に移る。鹿鳴館を設計したとされるコンドルは、工部大学校の教授として日本に招かれた。しかし彼は同時に、清王朝を破滅に追いやった英国の商社ジャーデン・マセソン社の密命を帯びていた。彼の教授としての仕事と、密命の遂行を描きつつ、明治維新、西南戦争という歴史の中で利用され命を落としていった人々の足取りを丁寧に辿っている。

2010/07/07

kishikan

4月にこの本を購入して以来、ずうっと読むのをためらってきた。「花の下にて春死なむ」で北森氏に出会って以来、香菜里屋シリーズなど、共作・アンソロジーを除けば全ての作品を追いかけてきた僕にとって、この未完の作品を読み終えることが、北森氏との永遠の別れのような気がしたからだ。しかし、意を決して読み終えた今、それは間違いだった。相変わらずの取材力と圧倒的な創造力・文章力、これまでの集大成ともいえるスケールに感動する。そして読後、未完である故にその続きの物語に想いを馳せ、彼は僕の記憶にずっと残っていくだろう。

2010/10/13

れいぽ

この作品が未完だなんて~(号泣)ナゾ解きとしては何となくアウトラインが見えてきたかなぁ、という所までカードを見せてくれてますが、でもきっとラストに北森マジックがあったに違いない!あーん。最後まで読めないのが本当に残念。小説家が作品のプロットを練るやり方や取材の仕方など北森さんと重なります。モダンと幕末がせめぎ合い疾走するようなダイナミズミを感じる明治初期。北森さんが書くこの時代をもっとずっと堪能してみたかったです。合掌。。。

2010/07/09

まつじん

鹿鳴館、日本史では”鹿鳴館時代”として知っていましたがその建物自体に謎があったとは・・・ってなトコから始まる壮大な物語。ひとつの謎が明らかにされ、そこから更なる謎が派生しハナシがオモシロクなった、のに作者急逝です。北森鴻の代表作ともなりそうな予感漂う展開だったのに全く持って残念です。ご冥福をお祈りいたします。

2010/09/04

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