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兇

作家
矢野隆
出版社
徳間書店
発売日
2011-04-16
ISBN
9784198631529
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兇 / 感想・レビュー

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海猫

悪い意味で字で書いた漫画。舞台背景の説明や情景描写を極力抑えているのはある種のスピード感を生み出していて効果的だが人物の描き込みがいくらなんでもなさすぎ。主人公は様々な出会いを通し葛藤しながら成長していく話なのにこれではドラマとして成立していないし単にあらすじとして流れ去っていくのみ。剣戟場面は良く書けているのに生きてこない。あと人物が立っていないのに台詞だけはもっともらしいことを言うのも気になった。著者が熱意を持って書いているのはわかるので好意的には読めるのだが足りないものが多すぎて心に響かない。

2013/01/24

さくらぱぱ

★★★★面白い。なにげにこの作者の本を全て読んでいるがすこぶるよい。今回は幕末が舞台で新撰組とか絡んできますが主人公は一介の旗本の次男坊。敵役は有名なヒトキリ。ラストも納得な終わり方でよい本であった。

2011/04/20

まー

幕末の京を舞台にした時代小説。ちょっと漫画っぽい感じはしますが、守弥と以蔵が刀を交えるシーンはスピード感があって迫力もあり矢野さんらしい作品だと思いました。人斬り以蔵はこの時代の作品には必ず武市半平太と対で出てきますが、本当にかわいそうな人だと思います。タイトルの兇の意味は、人を傷つけること、恐ろしい、怖い、凶悪な人って意味らしいけど、これはやっぱり以蔵のことをさしてたのかなあ、それとも守弥が気づいた自分の心の中に潜むもう一人の自分を表してたのかなあ。

2017/08/25

蕭白

軽快なテンポであっという間に読了。敵が以蔵である必然性や土方が出てくる理由は?でした。

2011/06/25

ちた

蛇衆の人だったんだと後で知って納得。なんかそういう感じ。近頃の以蔵の流行は子犬のような頭弱いキャラですが、こういう生まれついての獣!みたいな以蔵もよいですね。新撰組も出てきたしまあまあ楽しめました。

2011/05/26

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