三つの名を持つ犬
三つの名を持つ犬 / 感想・レビュー
takaC
「三つの名」は、エル・ササミ・ナナってことじゃないよね。「秘密」と「希望」ともう一つは何?
2016/01/19
シナモン
図書館本。仕事の相棒でもある愛犬エルを不注意から亡くしてしまった主人公都。このままでは生活も立ち行かなくなると焦る都の前に現れたのはエルそっくりのホームレスの飼い犬ナナだった。なんとかしてナナを手に入れ、何食わぬ顔で仕事を続ける都。一方、ひょんなことからナナの正体を知った詐欺グループの江口。二人の距離はだんだん縮まり、様々な思惑が重なりながら、確実に歯車は狂い始める…。小さな嘘が思いがけない方向に展開していきドキドキした。どんな時も健気な犬ー表紙の犬の表情も相俟って切ない読書でした。
2020/03/22
ダイ@2019.11.2~一時休止
表紙で想像してたハートフルから表紙裏のあらすじ見てえ~となり、読み進めるとさらにうわ~となる。
2017/10/07
りょうこ
読み始めるまでは犬がかわいそうなことになるんではないかとハラハラした。読み始めたらサスペンスで..しかも文章が読みやすかったので2時間程度で読了。3つの名前を持つ犬..。幸せに穏やかに過ごせますように。
2016/03/07
しろいるか
不注意から犯した過ちをきっかけにどんどん深みに嵌っていく、といった話。嘘を誤魔化す為にまた嘘を重ねて、あちこち取り繕って、そういう生活に疲れて…。事の重大さはともかく、都や江口のような人は案外どこにでもいるような気がする。自業自得だと思いつつも過ちを悔いてもがく彼らを憎めず、いつの間にかエールを送っていたりする。基本的に動物を可愛がる人間に悪い人はいないって思うからかな?怖がる様子、心が繋がる瞬間、甘えるしぐさ、きめ細かく書かれたササミの描写が可愛い。そして一気に読ませる技巧はさすが。
2012/08/30
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