パリ黙示録 1768 娼婦ジャンヌ・テスタル殺人事件
パリ黙示録 1768 娼婦ジャンヌ・テスタル殺人事件 / 感想・レビュー
あっ!chan
歴史ロマン+警察小説の華麗なる融合!作品の紹介に書かれていたタイトル、まさに今までの彼女の索引にないテイストでした。革命前のフランスパリが舞台、腐敗した日常そしてサド侯爵の異常な性愛の描写なんかは、読んでて気分が悪くなり、何となく殺人鬼フジコを彷彿とさせる。娼婦を殺した犯人を追いかける警察官ルイ、彼女の過去を調べていくうちに明らかになっていく人間関係、そしてその彼にも誰にも言えない過去があった...というあたりからややこしくなってきて、最後は真梨ワールド小爆裂!再読はないけど、こんな作品もあったんですね。
2020/12/14
ブルームーン
フランス革命前のパリでの話。真梨さんの作品だから我慢して読んだんだけど、海外・時代小説をほとんど読まない私としてはさっぱり話が理解できず。外人の名前って覚えられないから誰が誰だかよくわからなかった・・・(>_<)
2014/11/07
そのぼん
謎解き云々よか、中世ヨーロッパの血生臭い感じとか、陰鬱な雰囲気の方が気になりました。登場人物がカタカナなのと多いのとで、最初の登場人物の紹介のページを読んでいても混乱しそうになりました。全体的に重い空気が漂っていて、どんよりした気分になりました。
2012/10/31
リッツ
再読。歴史的史実にフィクションを盛り込まれ、タイトル見た時『え?真梨幸子さん?』と意外に感じながら借り読みした6年前。もう一度読みたいと思っていた。しかし、ここ暫く「切り裂きジャック事件」と思い込んでいた、パリって書いてあるじゃん!(恥)猟奇事件という共通はあるものの。外国小説にも真梨さんにも見られる特徴、登場人物の多さ、でも割と整理して読めたのは最初に一覧があるからか?あらゆる角度から真実に行きつくまでに描かれる過去と相互関係。きれいに忘れていたせいもあり最後まで飽きることなく引っ張られて読みました。
2018/01/02
蒼
18世紀のパリで人々を騒がせたサド公爵の醜聞をめぐる物語。当時のフランス貴族社会のあれこれは今までも何かと目にしてはいたけど、特権階級の人間が考えることは洋の東西を問わず似たようなものかもしれないが、少なくとも排泄物を窓から道路に棄てるパリよりは、日本の方が暮らしやすかったのではと思ってしまった。サド公爵を巡るあれこれよりも、入浴しない、手を洗わない、トイレが無い、そっちの方が気になって終始汚物に塗れた気分が拭えない読書だった。
2022/10/20
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