標高二八〇〇米
標高二八〇〇米 / 感想・レビュー
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この作者のことも本のことも知りませんでしたが、表紙と表題に魅かれて手に取ってよんでみました。短編集なのですが、連作になっているものも含まれていました。山岳はでてきますが、ミステリーというよりはファンタジーホラー調でした。進行がやや無理がありギクシャクした部分もありましたが、夢中で引き込まれて読むことはできました。ただ「渓にて」はタイトルも含めて、パロディー小説だと思います。これを「パロディーです。」と言わずに普通に載せてしまっているようなので、まずいだろうなと思いました。名作「渚にて」に似すぎです。
2017/01/19
山猫
テフェさんから。初めて読む書き手。SFホラーになるのかな。山の怪談的なものを期待したら、ちょっと違ったがこれはこれで楽しめた。ラストの御教訓的な話は好き嫌いが分かれるだろうなぁ。きっちりオチがついたモーレン小屋、霧が晴れたら、夜よりも暗い影の三編が気に入った。モーレン小屋の話は何かと似ていると思ったら、四国に伝わる怪談「七人みさき」だった。
2021/06/04
まるぷー
山の怪異譚、ホラー、SFの短編8編。①遭難者の亡霊が冬山ツアーに同行。避難小屋で起こる惨劇(モーレン小屋)②山で鹿神さまを撃った猟師の妻が原因不明の高熱。鹿神の怒りを沈めるために山に入り祈る猟師(屍山)③核戦争で地球最後の日に渓流に入り思いを馳せる男(渓にて)④穂高の鎖場から滑落した親子。死んだ息子が作った空想の世界の恐ろしい体験(霧が晴れたら)⑤北岳御池小屋に辿り着いた滝川親子。誰一人いない異様な雰囲気。下山して街に出るがそこで目にした光景は?(標高二八○○米)⑥時間の止まった非日常的、非現実的な↓
2021/05/31
4丁目の父ちゃん
北岳(南アルプス)と山岳救助犬をイメージして読み始めるも期待外れ 私には興味のないお話ばかりでした。
2018/09/06
chiho
山の怖い話かと思っていたけど、山はあんまり関係無いし、怖いと言うほどでもないです。やはり福島の原発事故後からはこういう核絡みの本が多くなりましたね。
2014/11/17
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