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3.11を越えて― 言葉に何ができるのか

3.11を越えて― 言葉に何ができるのか

3.11を越えて― 言葉に何ができるのか

作家
佐野眞一
和合亮一
秋山真志(構成)
出版社
徳間書店
発売日
2012-03-24
ISBN
9784198633677
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3.11を越えて― 言葉に何ができるのか / 感想・レビュー

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aoi

震災をきっかけに見えてきたものが書かれている。読了後に私に残った感覚は、「人間」という種自体がもう衰えはじめているんじゃないかというもの。経験を積み重ねてここまで来る過程で、限界に気づいてきてしまったのではないか。瑞々しい感情の起伏を吐露することよりも、平静さや完璧さを求め、頭でっかちになり心を剥き出すことを置いてきてしまったのではないか。それに私は諦めのような悲しさを感じます。和合さんのことを知りたくて何冊か読んでいるけれど、この本はその中で1番彼の思想がはっきりと打ち出されている。

2015/04/17

kiho

言葉の重み、言葉で伝える責任、言葉にならない思い…震災を経て、世の中は大きく変わったのに、大事なことに思いを至らせていない事実を突きつけられた感じだ☆和合さんから生み出される言葉には、もの言わぬ人たちの気持ちをも伝える真摯さと深さが…。

2012/06/29

rimi_o

読了。震災をきっかけに陳腐な言葉が蔓延し、多くの人々が言葉を信じられなくなった。なぜ思いを、希望を言葉という器に盛ることができなくなってしまったのか、それぞれの視点で広がっていく議論のような対談には考えさせられる点が多い。想像から思いをはせることは大切なことだけれど、頭の中だけでしか展開できない想像はやはり現実の実体験には及ばない事実を突きつける。そして言葉を失うほどの被害をもたらした震災に対して複雑な感情を孕みながらも、聞き手を得られ、やっと紡ぎ出された言葉たちは多くの人に伝わっていってほしいと願う。

2014/08/31

都人

重たい本だ。語られている内容に共感を覚える部分が多いが、違和感を感じる部分もある。「現地」を肉眼で見ていない私には「違和感」を感じる部分を語る資格はない。

2012/06/11

しゅんぺい(笑)

和合亮一さんと佐野眞一さんの対談。 言葉の重みについて、お二人が力説している。 佐野さんはちょっと過激な発言が多いけど、和合さんの言葉にはいい意味で覚悟と重みがある。 震災を受けた人たちの気持ちは簡単にはわからないからこそ、そんなにすぐには結論じみたことを言うことはしてはいけないし、本当に「想像力」が試されているのだと思う。 和合さんの本がもっと読みたいと思いました。

2012/05/03

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