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東京千夜 (一般書)

東京千夜 (一般書)

東京千夜 (一般書)

作家
石井光太
出版社
徳間書店
発売日
2013-08-23
ISBN
9784198636449
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東京千夜 (一般書) / 感想・レビュー

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Mumiu

図書館の新刊コーナーでジャケで手に取った本。許可を得た方の名前は出しているとのことで、半ばドキュメントな部分もある物語。「最大多数の最大幸福」モドキの世界の中で、後回しにされてしまい、生きづらさを感じながらも生きていくひとたち。HIVのところで、両性具有で生まれた人の話がいちばん堪えた。今たたかっている人たちが、今夜はよく眠れますようにと願う。

2014/02/16

さぜん

石井氏が取材の過程で出会った様々な問題を抱える人々を語る。作家として駆け出しの頃、取材経験を積んでからの頃と対応が違うのが石井氏の作家人生をも垣間見えるようで興味深い。タブーとされる分野や隠しておきたい心の秘部まで斬り込んで行くのは相当の覚悟と人間の深みがないと厳しいだろう。

2018/12/26

ちえ

〈人の人生は結晶のような小さな体験のつみ重ねだ〉ノンフィクションライターの著者自身の記憶や出会った人たちを随筆、私小説、記録として綴った本。ある者は愛を求め、ある者は死ぬ場所を探す。結婚せずに亡くなった子供の為に親が行う結婚式、HIV罹患、ハンセン病、津波…。最も心を揺さぶられたのは「最後に抱いて」の二人の女性だった。彼らだけではない沢山の人が抱える心の底の底までの寂しさ…。この本は別の題名で文庫化されている。文庫本の題名は「絶望の底で夢を見る」題名に心の内に強く痛みを感じた。

2023/06/15

けんとまん1007

いろいろな切り口があり、石井さんの立ち位置もいろいろ。それにしてもと思う。人の世、世間というものは、いったいどれだけの広がりと、深さ、暗さなどがあるのだろうかと。もちろん、希望・夢という部分もある。それら、全部が、今のこの国を構成するピースであることには変わりがない。僅かではあるが、社会に適応しようとしている人たちとの接点もあり、いろいろ考えた。最近の経験も、今の自分のこの本の読み方に影響している。一歩ずつ、時間をかけてでも。

2015/10/10

ちゃんみー

著者が今まで書き上げてきたノンフィクション作品をバラバラにして短編集のように仕立てあげたものでした。津波、ハンセン病、自死などなど。どこにでもありそうでなさそうな日常、人々の営みを垣間見て、生きていくって難しいねって思う。

2021/05/08

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