日本人はなぜ富士山を求めるのか: 富士講と山岳信仰の原点 (徳間ポケット 20)
日本人はなぜ富士山を求めるのか: 富士講と山岳信仰の原点 (徳間ポケット 20) / 感想・レビュー
nizimasu
富士信仰というのは、この本を読むとそんなに古いものではないらしい。平安時代には、山岳信仰として取り上げられたらしいが、江戸時代になり富士講がさかんになり即身成仏によって、その信仰が相乗効果のように盛り上がっていくというのはよくわかる。それにしても日本人が富士を観た時に感じる神々しさというのは、何処からきているのか。あの独特のフォルムにあるのか、そうした富士の神話みたいなものからくるのか、判然としないが、日本人のDNAに刻まれたようなものではなく、江戸からなる富士の神格化というのが自分の中にもあるのだろうな
2014/09/14
Humbaba
日本人にとって、髪とは様々な場所におわす存在である。そして、そのような自然崇拝が強いという特徴が、日本人の富士山に対して持つ印象に大きな影響を与えている。例え人の手によって作られたものでなくとも、あるいは人の手によらずとも存在するものだからこそ、そこに神性を見出す。
2014/02/11
y_nagaura
富士登山終えての富士山本1冊目。ナショナリズムや宗教との結びつきなど、よくも悪くも富士山が日本に与えた影響は大きい。巻狩や富士講から、日蓮正宗と創価学会、オウム真理教との関わりなど、政治・宗教に関する考察にも納得。神仏習合ないし分離については、日本の宗教観に大きく影響がありそう。もう少し勉強してみたい、興味深い内容だった。
2016/08/14
しんさん
太古からある山岳信仰や、江戸時代にムーブメントになったら富士講とか、要素はたくさんあるけど、結局は「デザインが美しかったから」ということにつきるのでは。
2015/05/30
しんさん
今年こそ富士山に登ろう! ってなわけで再読。
2016/04/30
感想・レビューをもっと見る