ネネとヨヨのもしもの魔法
ネネとヨヨのもしもの魔法 / 感想・レビュー
☆よいこ
児童書。「想像すること」を禁じられた世界。みなしごのネネは学校の屋根裏に住み、いやみな校長のお情けで暮らしていた。表情は乏しく、夢も見ない。ネネの夢をのぞく魔法を持つカエル、ニルスはネネを見守ってきた。ネネはきっと想像力を持てる子だと信じていた。図書館の本を読み、物語に出会ったネネはやがて想像力を大きくしていく。「もしもノート」を手に入れて、いい想像力を働かせ夢を実現していく。しかし、いい想像は「わるい想像」に簡単に負けてしまった。ネネはニルスと共に、魔法の力を取り戻す旅に出る。▽ニルス視点で話が進む。
2019/06/18
バニラ風味
かわいい表紙。「想像する」ことを禁止された世界で、変わり者のみなし子・ネネは自分の出自を想像し始める。話すカエルの導きで「もしも…」と書くと、それが現実になるノートを手に入れたが…。想像と現実が混在。最初はファンタジーっぽいのかな、と思いながら読み進んだのだけれど、だんだん、「これは哲学かも?」と思い始めた。「ヨヨ」は、後半になって、やっと登場するので、このタイトルはちょっと「ネタバレ」のような感じが。想像することの自由、大切さを描いた、不思議な世界観の本。
2014/09/20
いよの缶詰め
「想像」が禁止された世界。孤児のネネは図書館にある部屋で暮らす事になった。購買で彼女は不思議なノートを手に入れる。「想像」が禁止された世界とはどんなものだろうと思うと、とても恐ろしいものなのだろう。まるで未来を見てはいけない。や夢を見てはいけない。と言われているように思えてしまう。一人ずつ門番に「おはなしの呪文」を話すシーンが何処かイナンナ(イシュタル)の冥界下りを彷彿してしまった(全然関係ないだろ。それは門番って単語を見た原因だと言いたい)。まさかシリーズものである事に驚いた。
2021/06/08
時任ウロ
想像のない世界は残酷だ。かえるの僕が途中で読者に話しかけてくる。その言葉は作者の思いであると思う。
2014/11/14
頼ちゃん
最初の方は秘密の図書室を見つけて読みふける所以外あまり面白いと思えなかったが、最後の方になってどどっと面白くなった! 大人になるために捨てなくてはならないものがある。寂しいけれど思い出になって残ってくれる。そしてそれは人生を生きて行く上で大きな力になる。
2014/12/03
感想・レビューをもっと見る