ランチに行きましょう (文芸書)
ランチに行きましょう (文芸書) / 感想・レビュー
モルク
「〇〇ちゃんママ」「〇〇君ママ」と呼び会う幼稚園児のママ友たち。子供の送迎でバス停に集まるエロいブロガーママ、シングルマザーの女医、スピリチュアルに嵌まるママ、モデル出身の美人ママなど5人の母親たちがそれぞれの章の主人公。裕福で時間もあり幸せそうに見えてもそれぞれに闇を抱えているが、お互いに表面的には取り繕いランチを共にする仲。6千円もするランチを食べるなんて生活、特に子供が幼稚園の頃は考えられなかった。都会は違うのかな?私はとても仲間にはなれない。挨拶だけの仲、お付き合いはごめんこうむりたい。
2024/01/14
優希
幼稚園のバス停が同じことで仲良くなった5人のママ友たちの連作短編集でした。子供たちを遊ばせることから始めるのではなく、ママ同士でランチに行きながらママ友になっていくのに違和感を感じずにはいられませんでした。それでも互いに家族内の秘密や浮気のことなどを話しながらいい感じで仲良くなって、似たような悩みなどを共有できるのはいいと思います。生涯の友にはならないかもしれないけれど、そのときにはそれなりの絆ができるのかもしれませんね。最後がハッピーエンドなのも気持ちがよかったし、面白かったです。
2015/07/30
ゆみねこ
幼稚園バスの送迎場所でいつも一緒になるママ友5人。一見幸せそうなそれぞれの家庭に、様々な事情がある。平凡であることを引け目に感じたり、シングルマザー、浮気。最後はみんな幸せになりそうで、読後感は悪くなかったです。ランチに6000円はあり得ません(笑)
2016/05/14
らむり
面白かった。幼稚園児母親の集まり、チームママ友。色々ざわつくことが起こりますが、それを乗り越えてママ友同士の友情が深まったり、それぞれの家族が結束するお話。けれど、幼稚園のお泊まりスキー合宿に保護者同伴しないって、そんな幼稚園ある??
2014/10/07
そうたそ
★★★☆☆ つくづく「ママ友」というのは独特の関係であるな、と思う。子供を介した表面上のような付き合い。子供と自分が幼稚園内のポジションに困らないがため、人間関係を円滑にするための付き合い。ただそれが発展して多少は本当の意味での「友達」に近づけるかもしれない。でもやっぱり大人になってからは、なかなか本当の意味での「友達」なんて作れないものだろう。本書でも当たり障りのない付き合いを続けていたママ友たちが紆余曲折を得て、最終的には関係を深めていく様が描かれているが、現実じゃこうもうまくいくかなと思ってしまう。
2015/08/19
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