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失恋天国 (文芸書)

失恋天国 (文芸書)

失恋天国 (文芸書)

作家
瀧羽麻子
出版社
徳間書店
発売日
2015-09-08
ISBN
9784198640101
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失恋天国 (文芸書) / 感想・レビュー

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hiro

『失恋天国』よりも『失恋学校』の方が、この本の内容をストレートに表していると思う。主人公の雛子が立ち直っていく様子はさておき、学校説明会、奨学金制度、留年・退学、全寮制、オープンキャンパスに期末・卒業試験と、一般の学校と同じよう仕組みや行事がある一方、夏休みの宿題、交流会を行う相手の学校、修学旅行で訪れるところなどが独特な『失恋学校』ならではの設定が面白い。男のほうが失恋をひきずるのではないかと思っていると、やはり男子校が登場し、その男子校が二年間のカリキュラムだというところは、もちろん納得した(笑)。

2015/12/15

モルク

失恋した人が入る全寮制の学校に、結婚式の一ヶ月前に他に好きな人ができたと婚約解消された主人公は入学する。卒業までの1年に完全に彼からふっ切れることを目的とした学校。恋や女を磨くカリキュラム、寮の美味しい食事、遠足や文化祭までありその上国の援助まである。まさに天国ではないか。そして彼女たちは自分の進むべき道を探りながら前に進む。えっ、この程度で?って思う入学基準が曖昧なこともあるけど、概ね応援できる。「相手を完全に忘れてからはじめて失恋」なのか、なるほど。

2018/11/17

nyanco

国から補助がある「失恋学校」なんて設定、垣谷美雨さんぽくて、瀧羽さんらしくないんじゃない?と最初は感じたのですが、そこは恋愛の導師らしくいい感じに描かれていました。垣谷さんだったら、どうして雛子のところにダイレクトメールが届いたか実は結婚式場から情報を得ていた…とか、そんなノリになってたんじゃないかな?wルームシェアする3人の個性、恋愛観の違いの描き方も良かったし学校に入学しているのが若い世代だけじゃなかったという点も良かった。美人で仕事もできる貴和子が一番古い恋を引きずっていたのも何だか彼女らしい。続→

2015/10/15

みかん🍊

挙式前に突然婚約破棄された雛子の元に届いた白い封筒は失恋学校への入学案内、政府からの補助がある為格安の授業料で全寮制の学校へ入る事ができる、そこで失恋の傷を癒し再び恋愛できるように教育をうける事になる雛子たち女性の1年間。失恋学校という名はどうかと思うが実際失恋や離婚で雛子のように仕事も住む所も失い精神的にもダメージを受け堕ちていったり自殺にまで追い込まれる人もいる、そんな時自立して生活を立て直す事が出来る施設があれば救われる人達は確かにいると思う、こんな学校が実際あればいいのに。

2015/10/21

ゆみねこ

結婚式を1ヶ月後に控えた雛子は、信行に別れを告げられ途方に暮れる。そこに届いたのは真っ白な角封筒。入学案内書には「失恋学校」への誘いが。失恋した人が1年間全寮制の学校で学ぶ、荒唐無稽ではあるけれども、瀧羽さんの作る世界観はとても面白く、楽しい読書ができました。いじいじぐずぐずしていた雛子が成長して良かった!

2017/11/29

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