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傀儡に非ず (文芸書)

傀儡に非ず (文芸書)

傀儡に非ず (文芸書)

作家
上田秀人
出版社
徳間書店
発売日
2016-03-09
ISBN
9784198641245
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傀儡に非ず (文芸書) / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

図書館本。「 傀儡 」=操り人形。信長の駒として扱われた武将達。主人公荒木村重と松永久秀、明智光秀。織田信長に反旗を翻した真実を描かれており、黒田官兵衛を何故監禁したのか、何故明智光秀は謀反を起こしたのか?面白い視点でした。ただ落ちぶれて生き長らえて行くところまで描いて欲しかった。

2016/05/15

いつでも母さん

一般ピープルの私としては今の世は良い事ばかりではなく結構辛い事も有ったりするのだけれど、つくづく戦国時代に生まれてなくて良かったなぁなんて思って読了。神社・仏閣焼き討ちはまだ耐える。が女子供も容赦なくそれが戦だ。人心を掌握できずしてなにが政か!たかが国取りに数多の血が流された時代。現代のどこかの国と似てはいないか?織田信長・・一瞬でも時代が求めたと思った私が浅はかだったのか。『配下や家族領民を守ることが大名の役目。生き残らねばならぬ』云った村重が信長に「傀儡に非ず」と翻ったことが事実か。嗚呼、虚し過ぎる。

2016/04/13

baba

主を何度も変えて戦国時代を生き延びた村重が、信長のもとでの外様の苦労を淡々と綴り、傀儡はどこで?と楽しみにしていたら最終章でわかる。そう来たかと、なかなかな発想で面白いが信長が妻子を見せしめに殺害したり、黒田を過酷な環境での幽閉と長政を殺せと命じた信長の言動に矛盾があるのでは、しかしその後の光秀の行動や、秀吉のもとで御伽衆として生き残ったこともあり得るかとも思わせる展開でした。

2016/06/09

スー

荒木村重と云えば信長を裏切り妻子一族家臣を見捨て逃げた男と悪い印象。村重が池田家の新参者から主を追い出し乗っ取り本能寺の変までです。荒木村重が何故あのタイミングで信長に叛いたのか?を新しい解釈で何故、松永久秀が何度も背いても許されたのか、荒木村重と明智光秀の謀叛の謎を説明しています。確かに面白いし松永久秀が許された理由と黒田官兵衛を村重が殺さなかった理由は説明できるけど久秀は釣り餌としては毒が強すぎる感があるし村重は孤立感が強く餌としては心もとない気がするしどうかな?って感じでした。

2019/01/18

mushoku2006

これは中々の力作。 面白かったです。 織田信長の下にいる外様大名の苦悩を見事に描いてます。 そして、その謀反の背景をこのように解釈しましたか! 黒田官兵衛の監禁の理由も含め、説得力があるなあ・・・・・・。 これぞ歴史小説の醍醐味だ。

2016/05/08

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