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辛夷の花 (文芸書)

辛夷の花 (文芸書)

辛夷の花 (文芸書)

作家
葉室麟
出版社
徳間書店
発売日
2016-04-08
ISBN
9784198641375
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辛夷の花 (文芸書) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。志桜里と半次郎の凛とした雰囲気に魅了されます。己の道は己で決める。苦難あれど、生きている証なのではないかと思いました。清々しさを感じます。

2021/04/15

タイ子

武士の矜持と生きていく上での覚悟をしっかり持っている女性の力強さ。葉室さんの真骨頂作品です。 隣に越してきた気になる武士、半五郎。志桜里は離縁されてきた身で妹、弟が一人前になるまで面倒を見ると自分の気持ちを押し隠す女性。そのあたりが読んでいて気を持たせるんですよ。しかし、藩主に背く輩が謀反を起こし藩主側の志桜里家が襲撃された時、半五郎が命を懸けて一家を守る。 その辺りのスリル、スピード、サスペンス(はないか)はぐいぐい引き込まれて一気読みです。 人間の心の機微、幸せとは、葉室さんからまた一つ教わりました。

2017/10/18

baba

葉室さんが描く女性は凛として情がありながら己を律する人が多い。今回もその通りでそれ故おこる半五郎とのやり取りも予想通りの展開。御前試合から襲撃の様子は目に浮かぶ様で真剣なのにクスリと笑え、サクサクと読了。

2016/05/19

keiトモニ

澤井家の中庭に咲くのは辛夷の花でなくてはいけないのかなァ。ンで“半五郎が大刀の鍔と栗形を浅葱色の紐で結んでいることだ”☚なるほど抜かずの半五郎氏は徹底しておられる。某も抜かずのkeiでござる。“何やら木暮様が殿に阿諛をされているようにとられるやも…そういう人もいるようです…たとえばどなたでしょう…船曳栄之進殿でござる”…おっと。“私は母上様をお守りしよう、と志桜里は自分に言い聞かせるのだった”☜多分これはウソだな。通常これだけいびられるとそんな気になる訳がない。強い者になびく武士の鑑、船曳栄之進。風見鶏。

2016/08/22

さら

分かりやすく読み易い時代小説。最近葉室さんの作品はこういう作品が多いような気がします。芯が強く己がある女性、世間にどう思われようと信念を貫こうとする男性。正しい者が勝って落ち着くところに落ち着く物語は気持ち良いのですが、少々物足りなさもあります。葉室さんの心振るわせられる物語が読みたいです。

2016/10/03

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