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眠れない夜は体を脱いで (文芸書)

眠れない夜は体を脱いで (文芸書)

眠れない夜は体を脱いで (文芸書)

作家
彩瀬まる
出版社
徳間書店
発売日
2017-02-08
ISBN
9784198643454
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眠れない夜は体を脱いで (文芸書) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

何かのオムニバスで初読みして以来、意外?としっかりハマって読み続けている彩瀬さんの連作集です。おそらく読み続けている魅力は軽すぎず、重すぎず、クドくなく、あっさりし過ぎてないそんな作風だからだと思います。色んな立ち位置のキャラクター達のそれぞれの目線で綴られる物語はシンプルでありながら、ココロにグッときたり、ホワッと温かくなったりします。タイトルからはちょっとセクシー路線かなと思いましたが、全く違うステキなファンタジーであり、ヒューマニティも素晴らしかったです。これからの作品にも期待したい作家さんですね。

2017/04/10

風眠

眠れない真夜中は、まるでこの世から切り離されてしまったような気持ちになる。しんと冷えた静けさに不安になって、ついとスマホのボタンを押す。あ、まだ起きている人がいる、と少し安心する。淋しくて心細くなっている真夜中。そんな真夜中は、きっと誰にでもある。そんな真夜中を越えて、新しい一日が始まる。そう、新しい朝の光もまた、誰の上にも降りそそぐ。真夜中の夢から覚めても、朝の光の中で、自分の中の何かが、ほんの少しでも変わっていればいい。ネットの向こう、背中を押してくれるのは架空の手の画像。現実と地続きの嘘で本当の手。

2017/04/22

ウッディ

「あなたの手を見せて下さい」そんなスレッドで緩く繋がる短編集。顔以外取り柄がないと悩むイケメン高校生、合気道に励む独身中年女性、映像の中の元カノの影に悩む女子大生、自分の理解の範疇しか認めない銀行支店長、そして性別を偽り知り合ったネッ友とリアルで会う事になったサラリーマン、みんな自信を持てず悩むが、それも含めて自分。小さな出来事を経て、自分らしく、前向きになっていく。最後の話が、手のスレッドの投稿者の物語になっている構成も面白く、初読みの作家さんでしたが、清々しい読後感で、面白かったです。

2018/07/01

❁かな❁

デビューから追いかけてますが彩瀬まるさん大好き♡やっぱり彩瀬さんのこういう連作短編集が本当に好み♡自分でいることに窮屈さを覚えてきた人々が集うSNS。「あなたの手を見せてください」というスレッドを見た年齢も性別も違う人々の物語。心の葛藤や不安、不満など誰でも抱えながら生きている。彩瀬さんの言葉は優しく包み込み、そのままを受け入れてくれる*自分自身に素直になり解放されて癒される♡全編素敵ですが特にお気に入りは「小鳥の爪先」「マリアを愛する」「真夜中のストーリー」何度も感涙。彩瀬さんの作品の中で1番好きかも♡

2017/05/09

ナイスネイチャ

図書館本。ちょっと連作短編集。繋がりはあるスレッドのみ。最後に繋がりました。みんなモヤモヤした気持ちで不安を抱え生きていて、少し背中を押してくれる感じで温かい気持ちになる作品ばかり。「小鳥の爪先」がお気に入り

2017/05/17

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