野村克也 野球論集成
野村克也 野球論集成 / 感想・レビュー
田中
ヤクルト黄金時代を築いた野村監督のミーティングファイル。その膨大なファイルを基にした野球理論集である。技術書であり戦術書でもある。野球の本質から投手論、捕手論、打者論、走塁・作戦論、守備論と、名将ならではの詳細な分析がすべて網羅されている。動的であり感覚的なものを明瞭な言葉として解説するから大変に分かりやすい。まさに野球は心理ゲームなんだと感じる。プレイするうえでも参考になるけど、プロ野球を観戦するうえでも深さの一端を知ることができるだろう。特に「打者論」と「捕手論」の緻密さに野球の醍醐味を感じる。
2021/05/22
小木ハム
まさに野村ノートの集大成と呼ぶに相応しい本。金言の宝庫でバンバン出るしメモしまくり。図書館で借りましたがこれは買って手元に置いておきます。他の競技にも言えることですが、特に団体競技は頭が柔らかいことと機転、仲間との連係ができないと勝負には勝てないですね。野球に関するケース別技術と思考法が体系的にまとめられており、野球と人生、投手論、捕手論、打者論、走塁&作戦論、守備論と別れています。かなり実戦向きの内容ですが、学生野球だと相手チームのデータ取りが難しいので、一部取り組みづらいものも。
2020/01/13
バズリクソンズ
野村克也、やはりこの方を超える野球人はいない!ついにベールを脱いだ野村さん自身による野球技術の専門書。アマチュア野球でもプロ野球でもまずこの本を読んでから観戦していただきたい。そのチームがいかに進んだ野球をしているか否か、真髄が見えてきます。決して個人能力頼みのスポーツではない、戦力戦術を駆使すれば遥かに強いチームにも五分の戦いができるばかりか、あわよくば勝ててしまうスポーツです。また一つ自分の人生のバイブルに加えて頂いた一冊。野球好きを公言した方、是非一読を!
2018/04/08
アメヲトコ
超良書。2016年にサンスポに9ヶ月間連載された記事をまとめたもので、投手と捕手、打撃に走塁に守備までのセオリーが体系的かつ論理的に論じられています。昔出た『野村ノート』がかなりビジネス書に寄せていたのに対して、こちらは純粋に野球理論に徹していて、本書こそが正真正銘の『野村ノート』にふさわしい内容になっています。野球ファンはもとより、実際にプレーする選手にも必携の教科書となるのでは。ノムさん本はこれまで数多く読んできましたが、これがベストと言っていいと個人的には思います。
2017/12/24
マーシュランド
野村さんの本は何冊か読んでますが、この本はその集大成▼野球のバイブルですね、かなり勉強になりました▼図書館本ですが、手元に置いておきたいのでおそらく買います▼学生の頃、野村ID野球を参考に二部から一部昇格を果たしましたが、言語化されている本書はプロでなくとも野球人には必読書ですね▼18020
2018/02/22
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