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沈黙の目撃者 (文芸書)

沈黙の目撃者 (文芸書)

沈黙の目撃者 (文芸書)

作家
西澤保彦
出版社
徳間書店
発売日
2019-10-31
ISBN
9784198649494
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沈黙の目撃者 (文芸書) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

『事件のそばには、見慣れぬコップの姿あり。』なるほどでしたが、ん・・ん、これは好みが分かれるかもです。タイトル作は面白かったです。とにかく読み切りました(笑)

2019/12/05

🐾Yoko Omoto🐾

死んだ人間と交信することの出来るカップを小道具にした特殊設定の中に、生者の妄念とも言える濁った感情が描かれた五編の短編集。マイベストは、登場人物たちの会話の端々にさらっと伏線を仕込み、事件の起承転結が最もロジカルだった「まちがえられなかった男」。設定自体は面白いし、全編に渡り動機については西澤さんらしさに溢れていたのだが、如何せん三話目以降で扱われるマニアック路線のエロ描写がしんどすぎた。理解に遠い世界に説得力が半減し、果たしてこの設定が効果的だったのかどうか、疑問符がつく印象となってしまった…。

2020/02/08

aquamarine

死体のそばにはビアマグ。下戸の被害者が毎日買っていたビールのロング缶。実はそのマグには秘密が…!今回の西澤ワールドの特殊設定は様々な用途のコップです。5つの短編は独立していますが、読み進むにつれ細かな設定が明らかになっていきます。初期の頃の西澤さんの特殊設定ものを思うと連作短編の分インパクトは弱めかもしれませんが、設定がどのように活かされ、どんな隠された真実が明らかになるのか、夢中になって一気に読みました。今回は途中からAVを読まされてるレベルのえげつないエロがありますので、苦手な方はご注意ください。

2019/12/06

さっこ

ビアマグやグラスなどに秘められた力。少しオカルトチックな短編集5作。最初の2作は面白かった。良くも悪くも西澤さんらしい作品でした。でも期待していたのとはちょっと違ったかな。

2019/12/08

雪紫

退職した先輩刑事が殺された。酒を一滴も飲めないはずの彼の家には、ビール缶と、後に何故か自分に相続されたビアマグがーーから特殊設定ミステリに変わる短編集。たったひとつのアイテムと追加ルールから色んな景色が見えて来る。なお、刑事コンビ主軸かと思いきや3話目から官能展開炸裂の(相変わらずな)西澤さんに突入(笑)。おい、やり過ぎだ!タイトル回収がお見事な「まちがえられなかった男」と真面目女教師が元教え子の女性と落ちて行く「ハイ・テンション」が個人的に好き。・・・最後の話百合好きだからじゃね?と思う自分がいるけど。

2021/08/25

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