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雪のなまえ (文芸書)

雪のなまえ (文芸書)

雪のなまえ (文芸書)

作家
村山由佳
出版社
徳間書店
発売日
2020-12-08
ISBN
9784198652029
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雪のなまえ (文芸書) / 感想・レビュー

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starbro

村山 由佳は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の最新作は、家族再生成長物語、感動作・秀作でした。著者は軽井沢居住者だけあって、田舎暮らしにもリアリティがありました。続編もあるかも知れません。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000309.000016935.html

2021/01/18

さてさて

心安らげる自分の”居場所”を誰かに期待しても何も始まりません。”逃げる”んじゃなくて、自分の”居場所”は自分で見つけていく。そのためには、自分なら変わることだってできる、そう考えるところから始まるのが人生なのだと思います。「雪のなまえ」という書名のとても優しい響きに心惹かれるこの作品。それは、”居場所”がなくなったと感じ、新たな”居場所”を探し求める全ての人々のための物語。美しい長野の自然の中に、力強く生きる人々の優しい微笑みを通して、自分の”居場所”というものを考えるきっかけをくれた、そんな作品でした。

2021/06/02

じいじ

白地のキャンバスに、9歳の娘・雪乃を主人公にして描かれた、父と娘の家族再生物語は、心に沁みました。娘のイジメ問題に端を発した、登校拒否から始まる今作は難問山積です。娘のいる同じ屋根の下で口論する夫婦、妻に何の相談もなく会社を辞めてきた夫に冷たい目線を向ける妻…。家庭崩壊の不穏な空気の中、舞台は東京から長野の田舎に移ります。さすが村山さんが縺れた糸を丁寧に収束に導いて、明日への希望の光を見せてくれます。村山さんのこの真っ白な感動物語は、前作の『天翔る』と甲乙をつけがたい良書です。

2021/01/18

machi☺︎︎゛

東京の学校でいじめに遭い登校できなくなった雪乃は父親と一緒に父親の祖父母が住む長野県に引っ越す事に。農業の厳しさ、自然の厳しさ、生きていく事の厳しさ。いろんな試練を乗り越えながら親子で祖父母や地元の人たちに助けられながら人生を学んでいく。今たちまち嫌な事から逃げている雪乃に対し敢えて厳しい事を言った祖母の言葉が温かかった。私の中にある村山由佳さんのイメージとは全く違う作品。

2021/04/15

future4227

2022年高校入試では東京、岐阜、大分、熊本で出題された。頑張り過ぎは良くない。大人も子どもも。苦しかったら逃げてもいいんだよという話。いじめをきっかけに不登校になってしまった娘のために、といいつつ半分は自分のために父親は突然仕事を辞め、田舎への移住を決行する。反対する妻もなんだかんだと言い争いながらも、夫への理解を示していく。この奥さん素敵!田舎の保守的な空気に苦労するも、味方につければ心強い人々。そして学校へ行けない雪乃のために世話を焼く大輝くん。絶対惚れてるよね?雪乃ちゃんは何で気づかないかなぁ。

2022/11/28

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