それでも世界は回っている 1 (文芸書)
それでも世界は回っている 1 (文芸書) / 感想・レビュー
ちょろこ
オトナ心くすぐる物語の一冊。インク、6番目のブルーを求めて旅するストーリーはオトナ心をくすぐる世界。言葉に癒され旅にわくわくさせられる時間を味わえた。オトナだからこそ響く言葉ってこんなにもあるんだな。きちんと自分が癒されたかった部分にぴたっと言葉がはりつく感じが良かった。どんな時でも、哀しみや孤独を抱え自分の時間が止まっているように感じても「それでも世界は回っている」。深い言葉だ。インクの色と同じくらい深い深い青さを伴って心の深い深い場所に沈んでくる。そして深い眠りに誘われる感じが好き。このサイズも好き。
2021/10/18
KAZOO
吉田さんの「月とコーヒー」が印象に残りましたので、この本も読んでみることにしました。青いインクの「六番目のブルー」に関する連作のような感じとなっているのですね。主人公の少年は亡くなってしまった師匠が愛用していた青いインクがなくなってしまいそれを求めて、おじさんとあちらこちらと旅をします。いい人ばかりに出会いますがなかなか求めるものは見つかりません。次に続いていくようです。
2023/11/28
けんとまん1007
吉田ワールドならではの風味。旅。インク「6番目のブルー」は、何を象徴しているのだろうか。「6番目」というのも気になるし、「ブルー」もどんな色合いなのかが気になる。それだけも、想像を掻き立てられる。しかも、以前に読んだ本の登場人物が出てきたり・・・。次は、どんな展開になるのだろうか、楽しみだ。
2021/08/19
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
☆5.0 本のタイトルが『それでも世界は回っている 1』。なんだか知らないが「1」とある。 ということは、「2」やら「3」も今後出版されるのだろうか。 いつもながら、風変わりな人物と風変わりな物と風変わりな街と風変わりなお店が登場し 風変わりなお話が進行していきます。
2021/07/11
ままこ
〈六番目のブルー〉のインクに魅了された天才少年が失われたその色を求めて旅をする。個性的な登場人物たちも魅力的。哲学的だけど飄々とした文体なので小難しくない。奇妙で思慮深い吉田ワールドが繰り広げられる。続編も楽しみ。
2021/09/12
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