あなたは尊い 残念な世界を肯定する8つの物語
あなたは尊い 残念な世界を肯定する8つの物語 / 感想・レビュー
がんぞ
原始仏教は“自我”の存在すら否定する究極のニヒリズムによる解放=自由の獲得を説いたが、仏滅後百年、印度統一したアショーカ王治世に最盛期を迎えたのち印度では衰退し、(敬称略)釈迦の言いたかったのは一般大衆の救済(のはず)という大乗仏教が興起し本国を追われた月氏国人が今のイランに当たる場所で阿弥陀如来信仰をはじめた/「諸行無常…寂滅為楽」の小乗教と国家鎮護のナショナリズムが日蓮のなかでは一体となった不思議/作者は、「あなたは尊い」と迫害にめげずに妙法蓮華経唱題を勧め続けた不屈の使命感に矛盾を超えた人間性を見る
2023/03/10
晴久
良い本だった。漫画と大きめの文字の文章なのですぐ読めるが、とても良い。特に「大丈夫じゃ東条…自分と違う意見の存在があっても…自分が間違ってることにならんよ」の台詞には救われた。
2023/11/02
Barasiratama
漫画部分も説教臭くなく読みやすくサラッと読了。解説文も分かりやすかった。日蓮上人のイメージ通りな頑固なところもあるけれど、その想いの一途さや純粋さが伝わる主人公像となっていると思った。今日の蓮宗が日蓮上人を通してどんなことを世に伝えたいかが分かる本。日蓮宗だけでなく、仏教の入門書として軽い気持ちで読んでも良いかもしれません。
2022/09/17
chika
自分と違う意見の存在があっても… 自分が間違ってることにならんよ。
2023/08/11
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