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ロールキャベツ

ロールキャベツ

ロールキャベツ

作家
森沢明夫
出版社
徳間書店
発売日
2023-05-17
ISBN
9784198656362
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ロールキャベツ / 感想・レビュー

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hiace9000

青々とした未熟さをも謳歌できる人生のモラトリアム期、その終盤を迎えた5人の大学生たちの青春群像劇。将来を見据えねばならぬ焦り、迷い、不安と憂鬱に真正面から向き合う"ありふれた"日々。それすらも何故か愛おしく思え、作中の優しき大人達からの「気の利いた」助言とともに、ひとりの大人として若者たちを思わず応援したくなる。直近読みの森沢作品が『青空ビール』だった故だろう、彼ら彼女らの「愛すべき未熟さ」が森沢さんの破天荒な若かりし頃と重なり、なおさら思い入れ感あるキャラ設定になってるやん、と。"森沢度数"は7!

2023/07/16

しんたろー

地方大学の5人の学生たち…中心的なマックとパン子のラブストーリーが縦軸、5人と周囲との交流を描く横軸が交錯する青春&人情物語。私の大学時代と全く違う令和ではあるが、悩んでいた事、ときめいていた事、懐かしい仲間たちを思い出して胸がチクチクしたりホッコリした。『チェアリング』の事は知らなかったが、ウォーキングしながら時折やっているので「そうそう!」と頷く場面も多々あった。森沢さん作品として「涙度」は高くはないが、持ち味の温かい心情&瑞々しい風景の描写は健在。彼らのその後を構想中らしいので続編を楽しみに待とう♬

2023/07/15

シナモン

チェアリングを通して描かれる5人の大学生の成長物語。5人の互いを思いやる気持ちが温かく爽やか。「いまのわたしは、過去から見たら一番人生経験豊富で、未来から見たら一番若々しい」「生まれ変わるなら、生きているうちに」響く言葉もたくさんで森沢明夫さんらしい作品。とても良かったです。続きも読みます!

2023/05/31

おしゃべりメガネ

いつもの森沢さんらしい、そのまんまの作品でした。就職を控えた大学生五人による友情物語。特段何か大きなコトが起こる展開ではありませんが、大学生の就活の悩みやそれだけではない各々の悩み、葛藤を綴っています。男性三人、女性二人が登場し、個性も豊かでキャラがしっかりと確立してるので、読み進めていくのもストレスはなかったです。『チェアリング部』を創設し、イスとコーヒーを用意し、眺めのいいトコでただただぼんやりと過ごす活動を通し、自らを見直し、他メンバーと繋がりを深めていく流れや会話は森沢さんならではの作品でした。

2023/07/06

Karl Heintz Schneider

シェアハウスで暮らす3人の男子大学生と、チェアリングが趣味の2人の女子大生の物語。チェアリングとは景色のいい場所で椅子に座り、気の合う仲間たちと過ごすというシンプルな趣味。やがて3人の男性陣もハマリ始める。そんな中でも話が進むにつれて5人それぞれが問題を抱えていることが明らかになってくる。そんな仲間の問題を他人事とは思わず踏み込んだり、踏み込まれたり。そうしているうちに彼らの絆はますます深まってゆく。この物語のテーマはおせっかいだと思う。一歩踏み込んで初めて本当の友達になれるのかもしれない。

2023/07/11

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