秋好事件 (徳間文庫 し 18-2)
秋好事件 (徳間文庫 し 18-2) / 感想・レビュー
coco夏ko10角
昭和51年に実際あった殺人事件、と知らずに読み始めた。裁判記録、秋好の半生、裁判…。著者が共犯説をとっていて秋好と何度もやり取りをして書かれたものだから、富江側からしたら違う物語があるかもしれない。裁判結果からその後のことまで、色々と考えてしまう。
2019/03/14
naolog
約2週間かけてようやく読めた。裁判が長い。。現実の事件というのはこんなものかという所と、昭和の文化を感じた。
2018/07/10
Tetchy
昭和51年6月13日から翌14日にかけて起こった一家連続殺人事件の犯人とされる秋好英明の裁判記録と彼の犯罪に至るまでの半生を綴った本書は、島田の「秋好冤罪」を信じてやまない執念が結集した、畢生の大作である。秋好英明の半生を語る部分は細かな所まで詳述し、彼の人生を少しも漏らさないぞという意気込みが感じられ、熱気に満ちている。しかしこの秋好英明という男の半生は何かしら、大きな負のエネルギーに覆われているとしか思えないほど、報われないものだったなぁと感じる。でも正直冒頭の裁判記録はかなり苦痛を強いる読書だった。
2009/08/12
音樹
真実を追い求める難しさと弱者の儚さを。
Arte
『アトポス』でも思ったが、本当に島田荘司は伝記が面白い。確かに冤罪というのは最悪だが、それにしても同情する気になれないこの主人公の事件を本にするところがまた凄い。
2007/11/07
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