足引き寺閻魔帳 (徳間文庫 さ 11-18)
足引き寺閻魔帳 (徳間文庫 さ 11-18) / 感想・レビュー
goro@80.7
犬は人に、猫は家に、そして鬼は心につく。そんな鬼に苦しめられている京の街の人々からの依頼を受けて「足引き」を行う4人と紀州犬1匹が活躍する連作短編。必殺や仕置人なのだけど仕置方法に重きを置いていないので京で暮らす市井の人々を描いて好感が持てる。紀州犬の豪が主役じゃないかと思えるほど、繋ぎであったり刺客であったり大活躍ですわ。またシリーズものなので次も読みたいね。
2021/11/07
きくちゃん
数年前にこのシリーズの「女敵にあらず」を読んで面白かったため、どうせなら最初から読もうと思い積ん読でため込んでいたものがようやく手をつけれるようになった次第。仕掛け人と良く似た展開だが物語の妙は仕置きそのものではなく、そこに至る京都ならではの世情や機微がこの作者ならではの世界観を醸して独自性が漂う。京都では実際にあったという「足引き」が小説に変わるとこうも人間臭くなることに驚愕。シリーズ2巻目以降が楽しみである。
2021/08/30
くっきー
事件を知って背景などを探っていくところがメインなのかな。実際の成敗場面はほとんど無かったり、豪による成敗だったりとあっけない感じがしてしまう。シリーズものなので、もう何冊か読んでみよう。
2013/05/05
fern
京都版必殺仕事人。けど、初回から肝心の(?)成敗の場面が無く(背景&キャラ紹介と、成敗が決まるまでの顛末で終わる)、アレッ?… この作家さんの別シリーズもそんな感じだったので、こういう作風なんだな、痛快エンターテイメントじゃなくて、そこに至った人間模様と京都の風物をしっとりと。
2010/08/18
TM
1巻 宝塚図書館
2023/11/29
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