妖魔ヶ刻: 時間怪談傑作選 (徳間文庫 い 36-1 異形ミュージアム 1 1)
妖魔ヶ刻: 時間怪談傑作選 (徳間文庫 い 36-1 異形ミュージアム 1 1) / 感想・レビュー
madhatter
再読。「時間」がホラーに関わってくると、ダイレクトに「死」と結び付くパターンが多くなるのかなあと思わされるアンソロジーだった。時間を自由にねじ曲げることができるとしたら、大方の人間は自分、若しくは自分に近しい者に関わる形でそれを行使するだろう。斯様な選択を前提とするならば、身に沿った恐怖を引き出すためには、やはりこういうパターンになりやすいのかもしれない。しかし、時間をねじ曲げる方法について、各著者なりに工夫が凝らされていて、そのバラエティの豊かさは面白かった。
2012/04/21
Nekono
時間というものを扱った怪談集。既読のものが多かったけれど、何回読んでもぞくぞくするのが伊藤潤二さんの「長い夢」夢の中の時間がどんどんどんどん長くなっていたとき、人の意識や記憶はどうなるのだろう。想像すると怖い考えになってしまう。江坂遊さんの「二十三時四十四分」短い。短い話の中で不思議な恐怖を描いて、これもぞくぞくする。そして皆川博子さんの「骨董屋」。最後の決意について考えると・・・怖い。こうした短編を読むと怪談集というのは世の中の理不尽さに対する予行演習なのかもしれないと思う。
2011/09/11
いくっち@読書リハビリ中
怪談というよりは時間に関する不思議な話しはSFに近い。「ねじれた記憶」高橋克彦、「骨董屋」皆川博子、「骨」小松左京、「二十三時四十四分」江坂遊など。
2000/10/29
丰
20000815
感想・レビューをもっと見る