科学の終焉 (徳間文庫 ホ 2-1)
科学の終焉 (徳間文庫 ホ 2-1) / 感想・レビュー
Satoshi
科学ジャーナリストによる科学の限界について記した著作。確かに歴史的な科学の発見はアインシュタインの時代より少なくなり、最終理論が判明したらそれこそ科学の終焉となる。著者の主張は一貫しているので、全ページ読まなくても内容は理解できる。伝説的な科学者達のエピソードを楽しむこともできるので、読む価値はある。
2021/03/10
Yuji
面白いのは間違いないのです。「進化論、量子力学のインパクトに匹敵する発見はもう打ち止めではないのか?」を延々と追求。しかし著者のやり口が汚い。インタビューで、召使におどおどしていたとか、興奮のあまり叫びだしたとか、一方的にこき下ろすやり口。話半分とし、また、科学ライターとしてのキャリアを懸けての挑戦でもあり、一定の真実はついているのかも。真実追求という大義名分で税金に依存している科学者の立場からは、都合の悪い真実なのか?訳者あとがきの切れ具合や徳間文庫という微妙な出版元、筒井康隆監修という謎。問題作!
2015/11/16
脳疣沼
昔読んだ時はとても興奮して読んだ覚えがあるが、今読み返してみると、著者の偏見にイライラする。終焉だとかなんとか言ってるが、科学を前進させる新事実は、誰も予想していなかったからこそ大発見となるんであって、発見する前の科学者に対して悪口を言うのは馬鹿げている。ただ、本書は哲学から物理や生物学まで幅広く扱っているので、表層的なその学問分野の入門にはなるかもしれない。
2015/08/19
柿の種
昔読んだ本です、整理のため登録しています。
2024/05/06
しょ~や
前半物理学の終焉に関わるテーマは自分の専門であるだけに、感情的な反感が強かったが、後半分野が変わってきた頃から落ち着いて読むことができたと思う。終焉に関しては、各々が「科学」という表現に何を見出しているのかによって大きく変わるものであるように思う。自分の中で「科学とは」と考えてみるきっかけとなった。
2015/06/30
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