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剣鬼喇嘛仏 (徳間文庫 や 4-7)

剣鬼喇嘛仏 (徳間文庫 や 4-7)

剣鬼喇嘛仏 (徳間文庫 や 4-7)

作家
山田風太郎
出版社
徳間書店
発売日
2002-07-01
ISBN
9784198917128
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剣鬼喇嘛仏 (徳間文庫 や 4-7) / 感想・レビュー

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みや

忍者が愛と欲に翻弄される時代小説7作を収録した短編集。忍びには禁欲が付き物、という考えを山田風太郎は悉く潰してくれるから好き。遊郭に溺れ、天井から閨を覗き、卵丸交響説を耳で味わい、魔羅で鼻を作り、まぐわったままに戦い、春画で女を呼び寄せ、色仕掛けで伴天連を追放する。今作も相当にぶっ飛んでいた。下衆と妖艶、天才と変態、滑稽と哀切が混ざり蕩け合う。この塩梅が絶妙でたまらない。風刺の意味合いを解説で知り、更に惹かれた。「伊賀聴恋器」と「甲賀南蛮寺領」の結末が特に好き。忍法帖シリーズはいつか制覇したい。

2019/03/08

出世八五郎

★個人的買損★。短編集。全て佐伯表紙角川文庫版収録。解説だけ読む。【忍法女郎屋戦争収録作品】→忍法女郎屋戦争。【忍法鞘飛脚収録作品】→伊賀の散歩者/春夢兵。【伊賀の聴恋器収録作品】→伊賀の聴恋器/剣鬼喇嘛仏。【忍法流水抄収録作品】→羅妖の秀康。【忍法破倭兵状収録作品】甲賀南蛮寺領。

2015/07/08

Makoto Odamaki

崇高な文体。苛烈なる下品。およそ大手を振って人に薦められる本に非ず。世紀の大問題作。この表題作を漫画化しようと思ったせがわまさきは神がかっている。ついでに「羅妖の秀康」も漫画化してほしい。

2013/03/08

寛理

忍法帖の最終巻。忍法帖の世界に山風の敬愛する江戸川乱歩を登場させた「伊賀の散歩者」は涙なしに読めない。

2020/09/30

深川拓

突如湧き起こった「風太郎読みてえ」という衝動に抗えず、手近にあったから、という理由で再読。1篇1篇のクオリティは全盛期に及ばないまでも、実際の記録をベースに想像力を駆使して描かれる達人・怪人たちの多彩な姿は読んでいてとにかく楽しい。どれも甲乙つけがたいが、忍者ならではの“伴天連”との戦いを描いた『甲賀南蛮寺領』が印象的。

2018/04/14

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