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薔薇の木の下 (徳間文庫 こ 20-5)

薔薇の木の下 (徳間文庫 こ 20-5)

薔薇の木の下 (徳間文庫 こ 20-5)

作家
小池真理子
出版社
徳間書店
発売日
2002-09-01
ISBN
9784198917616
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薔薇の木の下 (徳間文庫 こ 20-5) / 感想・レビュー

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黒瀬

ノワールと切なさが混在した秘めやかな愛のかたちを示した短編集。そのほとんどが数年〜数十年後に明らかになる真実によって感傷的になるENDと思わぬ展開によってゾッとするENDの2パターンに分けられます。描かれている時代がそうさせるのかもしれませんが、巻頭の【春の水音】は昭和の文豪といっても差し支えないほどの美しい文体がこの物語をより寂寞たらしめていました。【封印の家】【薔薇の木の下】【秘密】も良いあじわいでした。

2020/06/15

けいぴ

小池真理子さんは 読メを始める前によく読んでいた。再読だが7つの短篇どれも面白かった。「人は各々、他人には窺いしることのできない秘密を抱えて生きている。墓場まで持っていかねばならないような、大小様々な秘密を抱えて生きている。」恋愛小説なのだが、漂う狂気とノスタルジックな雰囲気がたまらなく好み。

2020/01/19

KEI

表題作を含む7編の短編集。「春の水音」「囚われて」「封印の家」「老後の楽しみ」「妻と未亡人」「薔薇の木の下」「秘密」。2作が既読だった。男と女の愛憎に絡んでいるが、とても読みやすくスーッと頭の中に入ってしまう。最後にピリッと怖さが潜んでいて面白い。頭に浮かぶ「水の音」で辛さを乗り越える奥様の様子を淡々と語る元家政婦の夫が!?「囚われて」の若き妻が妄想の果てに殺人を犯すのも哀しい。『老後の楽しみ」を送るために、仲間の仕組んだ犯罪を主人公はどう受け止めるのか?サラッと読んでピリっだった。

2016/10/05

佐島楓

自選ミステリアンソロジー。建築物の描写、生活感が醸し出す雰囲気のバリエーションが豊富で、ミステリの肉付けの部分がとても巧み。ちょっとどぎつい作品もあるものの、それも人間だろう。

2014/07/28

Yu。

耽美さや妬み、欲求、そして毒と、締め付けられた彼女らの抑圧の解放が余す事なく描かれた小池ワールド全開な七つの物語。全ての話が最高に面白く、第二次読書ブーム火付け役となった作品でもあります。中でも『薔薇の木の下』『老後の楽しみ』は超オススメだったはずなのですが、情けない事に殆んど覚えておらず初読さながらの楽しさを苦味と混じり合った格好で読み耽りました。“忘れっぽさ”に我ながらヘコみます トホホです。。もう忘れません!オススメです!!!

2014/02/09

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