蜘蛛の巣屋敷 (徳間文庫 よ 16-1 お役者文七捕物暦)
蜘蛛の巣屋敷 (徳間文庫 よ 16-1 お役者文七捕物暦) / 感想・レビュー
そうたそ
★★☆☆☆ 捕物帳を装いながらも内容的にはミステリ要素はほぼなく、時代アクションとでもいったところか。多忙の中片手間に書いたのであろう感が満載で、著者の傑作群の中では埋もれてしまっていたのも頷けるような出来。全体として軽めの内容でツッコミどころもありながらスルーして読んでしまえる読みやすさ面白さはあるのだろうが、このシリーズを読むなら人形佐七捕物帳を読めばいいだろう。横溝正史マニアにしか勧めにくい作品だ。もうこのシリーズを読むことはないだろうなあ。
2018/02/16
山猫
途中で文七の正体も見当ついてしまうし、八つ墓村、犬神家、獄門島、迷路荘、女王蜂といったお馴染みの作品的な味付けや小手先で書いた感があって、出来がいいとは言い難いが、ミステリではなく時代ものとしてさっくり読むには面白いと思う。何より、横溝ファンとしては仮に途方もない駄作であろうとも見過ごすわけにはいかないので。
2019/04/01
たかなし
BOOK・OFFで買って積んであったので読みました。時代小説苦手なんですけど冒険活劇なので何も考えずに読める小説なんで感想としては文七すげぇぐらいしかないです(笑)横溝正史のもうちょっとメジャーなやつ読んでいきます。
2018/07/03
Kouro-hou
角川文庫では読めない役者文七シリーズ。捕物というよりは時代劇サスペンス(エロ有り)である。昭和30年代前半の作品なんですが、とてもテンポが良くて読みやすいです。登場人物が多いせいか描写される人物は限られており、コレ当事者はどう思ってるんですかね?あの人あの後どうなったんですかね?など気になったりもしましたが、途中から絡んでくる文七さんの出生の謎とか、散々対決を煽った悪役が結構なボンクラだったり、ヤリたい放題の黒幕が意外と純真だったりと面白かったです。
2013/12/29
ノニコニ
何か物足りなさを感じた。横溝正史は江戸の時代より昭和の時代かな。
2023/02/04
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