古惑仔 (徳間文庫 は 26-2)
古惑仔 (徳間文庫 は 26-2) / 感想・レビュー
IRIE
短編6作品入ってます。 うーん!馳さんワールド(笑) やっぱり好きだ!ww 誰もが報われなくて救われないのに嫌なモヤモヤ感が残らないのが不思議。
2020/01/20
Tetchy
人生の敗残者たちの宴。全てがアンハッピーエンドという馳氏らしい短編集。日常から非日常へ足を踏み出した人々の不穏な行く末、または悲惨な末路を綴った物語集だ。相変わらず容赦がない。各編に共通するのはアジア系民族が絡んでいること。ほとんどが日本に不法滞在している者たちで、彼らのすさんだ生活と性格が短文を連発する文章ながらも詳らかに語られる。このテンポの良さでサクサクと読めるのにしっかりと彼らの堕ち様が腑に落ちるようになっているのは馳氏ならではの職人技だ。読後は暗鬱になるだけ。爽快感など期待して読まないように。
2012/10/24
Good Tomorrow
馳星周アンダーグラウンド6つの短編ノワール小説。表題作「古惑仔」は英国から中国に返還される直前の香港(1997)が舞台。他5編は新宿(主に歌舞伎町)。日本に滞在し続ける外国人を題材に、破滅に向かっていく人々を描く。バブル期(1886.12-1991.2)の後を描いた話ですが、不法滞在(オーバーステイ)や不当な労働条件で外国人を雇う昏い問題が背景にあることを思い出しました。令和になったいまでさえ技能実習制度はあの頃と本質的に変わっていないのでは…。本作は全てアンハッピーエンド。色々な怖さを感じる一冊💦
2022/08/02
Thinline
アンダーグラウンドなアジアンノワールを描いた本著者の真骨頂と言える作品でした。救いが全くない世界に生きる人達の話。
2016/07/05
くに1973
久しぶりの馳ワールド。 読後感は、まったくすがすがしくないものの なぜか引き込まれる。
2017/08/15
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