犬道楽江戸草紙 (徳間文庫 さ 31-2 時代小説傑作選)
犬道楽江戸草紙 (徳間文庫 さ 31-2 時代小説傑作選) / 感想・レビュー
ナチュラ
「犬」をテーマにした時代小説アンソロジー 。 犬が事件のカギを握る話、犬が縁で恋に落ちる話、賢い犬、忠臣蔵に関係したり、 綱吉時代の犬事情など、武士や町人と犬にまつわるさまざまな物語。 星新一 「元禄お犬さわぎ」 は後味が良くていい。 司馬遼太郎 「絢爛たる犬」 は読み応えあった。
2014/12/28
ポメ子
犬を扱った時代小説の短編集。どれも楽しめましたが、佐江衆一の「犬の抜けまいり」は可愛らしく、杉本苑子の「ほたるの庭」は、よくできていて、星新一の「元禄お犬さわぎ」は、生類憐みの令下での、人々の大変さがよくわかりました。解説も枕草子をはじめ、昔の書物から、犬がどのように描かれているかが、詳しく説明されていて勉強になりました。
2018/09/30
ひさか
2005年8月刊。文庫オリジナルのアンソロジー。犬にまつわる時代小説8編。笹沢佐保さん、星新一さんのものが特に面白かった。星さんのものは、再読ですが、完全に忘れてます。笹沢さんのは新大岡政談シリーズからということで、星さん含めて読んで見ようと思いました。澤田瞳子さんの力の入った解説が面白かった。
2014/12/20
金糸雀
どれも面白い。はずれなし。私はほたるの庭が一番かな。次は犬を飼う武士かな。最後の星 新一の作品も生類あわれみの令の一連の流れがわかるし、そこに便乗してしこたま儲けた4人組の話も面白い。井上ひさしの一編もよかった。最後は何処かの推理小説の主人公のようにまんまと懐柔されてますぇ~。もっていきかたがうまいなぁ。ビバ🎶時代小説。
2019/03/11
やむやむ
とにかく、短編時代小説の著者名のなかに「星新一」の名前があるのが新鮮で!(笑)。それだけで借りてしまった。そして、収録されている短編の中でもやはり星先生の生類憐みの令に題材を取った話が一番面白く、説得力があり、なるほどなあ、当時の江戸の様子や人々の心の動きはこのとおりだったのかもしれないなあと、頷きながら読了。SFのショートショートしか知らなかったけど、エス氏もエヌ氏も出てこない(時代小説だけにさすがに登場人物には名前がついているw)星先生の時代小説、探してもっと読もう。
2019/12/15
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