禁じられた楽園 (徳間文庫 お 30-2)
禁じられた楽園 (徳間文庫 お 30-2) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
新進気鋭のアーティストが仕掛けた罠、インスタレーション(語源はインストール)。導かれるように集まる者たちに襲い来る隠し通したい過去。心の奥底に仕舞い込んだ悪夢の結晶、閉ざしたそれが凄まじいスピードで膨らんでいく!眼前に迫り逃げられない!最後の20ページ、眉間にシワが寄る。取り込まれたくない、止められない!拒絶と興味が同時に襲い来る。あらすじを書きたい。でないと絶望へ引きずり込む悪魔の意思が脳裏から離れない気がする。我々は助けられたのか?●●の感受性に?禍々しさの中に色んな愛が溢れた正に恩田ワールド‼️🙇
2024/05/13
ダイ@2019.11.2~一時休止
ホラー。序盤は主人公と視点がどんどん変わるので混乱するが、中盤以降は怪しい雰囲気に引き込まれていく。それにしても姉ちゃんすげぇ。
2016/11/28
mocha
大仕掛けな舞台と、複数の人物による多角的視点が恩田作品らしい。恐怖心という負のエネルギーが咲かせる芸術の花。悪魔の化身のような一族。皆ほとんど能力者?みたいなファンタジックな話だけど、比喩表現の巧さがこの世界を成立させている気がする。壮大な展開に期待が膨らんだだけに、話の畳み方があっけなく感じた。必ず最後に愛は勝つ。
2019/08/25
キャプテン
★★★★☆_「お気に入りサンの血啜りフェア前半戦」《NADIA編》。読感がバシィ!と伝わってくるレビューのNADIAさん。自分自身の世界を表現する、アート(≠引越しセンター)は、他者からは狂気の世界と映ることもある。芸術(≠爆発)世界を具現化したような“楽園”に迷い込んだ数人の男女のホラーアドベンチャー。さしてアート(≠アスキー)に明るくない俺なぞはこの楽園に招待されるべくもないが、もし招待されたら《ゴムの部屋》を全身全霊で満喫する自信はある。ちびっ子たちの遊具、いい大人になった今も、本当は遊びたいのだ。
2017/01/23
みゆ
スゴイの読んじゃった!まさに現代の『パノラマ島奇談』熊野の山奥に密かに作り上げられた巨大な野外芸術館。そこに構築されたインスタレーション(空間芸術)がぶっ飛んでる!何でこんな発想ができるのか、恩田さんの頭の中を見てみたい。美しく上質な幻想ホラー小説に圧倒されました。
2024/05/22
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