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黒を纏う紫 (徳間文庫 こ 34-1)

黒を纏う紫 (徳間文庫 こ 34-1)

黒を纏う紫 (徳間文庫 こ 34-1)

作家
五條瑛
出版社
徳間書店
発売日
2007-04-01
ISBN
9784198925857
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黒を纏う紫 (徳間文庫 こ 34-1) / 感想・レビュー

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Rin

日本のエネルギー問題。原子力に頼った際にあるかもしれない未来…という内容でした。そしてやっぱり移民の人たちも出てきて彼らのしぶとさというか、生き抜こうとするしたたかな強さは変わらずです。その一方で日本人は、自然やエコの大切さを叫びながら一方で快適な生活のため新エネルギーに頼っている。都合の悪い問題は先送りにして見ないようにする。その代償を払う時が来るのかも。長編のような緊迫感は少なく最後はあっけなかったど、眼を逸らせない問題として設定は面白く一気に読めました。

2015/02/15

ごんちゃん

舞台は近未来?大量に移民が流入した日本。都市の繁栄を支えるエネルギーを供給するため、特殊物質を輸送するトラックを強奪しようと目論むテロリストやら宗教家やら、それらを一掃しようとする勢力やらで阿鼻叫喚の修羅場となる。五條瑛にしてはストーリーの盛り上がりがあるし、読みやすい当たり本だと思う。出来ればあとページ2割増しして細部を詰めて欲しかったな。トラック運転手が半年やそこらで病気になるって、分かり易いけど杜撰な設定ちゃう?あー続きが読みたい。続刊ないけど。残念。

2024/02/25

ROMEO

著者唯一の新聞連載作品。それも東京スポーツ新聞の、俗に「男専」と呼ばれるエロ専門ページの連載だったから,毎回エロシーンを入れなければならないという編集部からの注文があったって話。むろん著者はエロ小説家ではないし、何とかして社会派のものを書きたいと思っていた作家だけにこれは本当に大変な作業だったと思うわけ。書きたいもの書かせてもらえる作家なんてわずか。売れない作家はどんな注文にも応じないといけない。その注文の中でこれだけの社会問題を扱う作品にした苦労ってすごかったと思うわ

2023/04/03

なお

特殊物質運搬の闇を中心に政治、カルト教団、移民マフィア、金と暴力とsex、愛ではなく情。あまり好みではなかった。

2022/04/24

てつ

特殊物質運搬と反対する宗教徒たち。夜の街を支配する移民ヤクザ。殺人も強奪も罪の意識なく飄々と行い、また女を虜にし、利用するクウ。放射能の影響か、男性機能の障害が出ている鶴見。その他いろいろな背景を持つ個性的な登場人物が、ストーリーを展開。最後は潰しあいのようだったが、スッキリ感はなかった。鶴見とマキ、新たな人生を歩んで欲しいと願う。

2022/01/22

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