楽園の眠り (徳間文庫 は 26-4)
楽園の眠り (徳間文庫 は 26-4) / 感想・レビュー
Tetchy
児童虐待の発覚を恐れつつ、失踪した息子を捜しながらも出会い系サイトで同じように子供を虐待する人妻と逢っては濃厚なセックスをしまくるというとんでもない刑事と、親に虐待されて育ってきた女子高生が刑事の息子とともに逃げまくる、実に馳作品らしい非人道的な物語。そんな話だからハッピーエンドなど望むべくもない。とにかく虐待をされる刑事の息子が悲惨すぎる。児童虐待のインパクトが強すぎてそちらの方に目が行きがちだが、これは馳星周版『マイン』だろう。単に「大きい人」という文字通りの大人たちばかりに嫌悪感を拭えなかった。
2013/04/14
ぱどり
再読。苦しい本。 苦しい理由を考えると、私は独身で子どももいないし、子どもを「欲しい」と思ったこともない人間。なんでかっていうと、この小説の主人公たちの気持ちが痛く分かってしまうからと思う。 子どもを持つのが怖くなる小説。みんな、どんな気持ちで子どもをもうけるんだろう。
2017/07/23
terukravitz
図書館本 ★★☆☆☆
2018/05/05
fff
児童虐待という題材がまったくエンタメ向きでない。『虚の王』や『クラッシュ』あたりからその辺のチンピラや援交女子高生といった、現代日本の荒んだ若者の話を書くようになったが、この作家本来の持ち味はマージナルマンの話を書くときにこそ発揮される。
2015/12/22
らいおん
初読み作家さん!救いのない終わり方に体と心が重苦しい?されど物語に引き込まれ貪るように読めました!中毒性のある作家さんに出逢えた感(^^)人の闇を色濃く描いた作品をたくさん執筆されてるようなので他のも是非読んでみたいなと思いました。
2017/12/18
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