月光 (徳間文庫 ほ 7-1)
月光 (徳間文庫 ほ 7-1) / 感想・レビュー
☆ゆう☆
誉田さんの作品つながりで読友さんよりお借りした一冊☆読みやすいし、面白いけれど、内容は暗く重たい印象。事故死した姉涼子の真相を探る妹結花。真実が明らかになっていく様がとにかくやるせない。知りたい、けれど結果としては知らなくてもよい真実。ふがいなかった。登場人物みんなが皆、酷かった。不倫にレイプ。個人的には菅井にかすかな期待をしたが…。最後にー赦しーとある。羽田先生に赦しの光を与えて良いのかと疑問が残る。恋は良くも悪くも盲目…そんな作品でした。読了後ピアノソナタ「月光」を聴きたくなった。
2012/04/07
gonta19
2011/1/8 Amazonより届く。 2014/7/4〜7/8 誉田さん得意の?エロ・グロシーンはこの作品に必要であったのだろうか。それまでの展開に比べて結末が中途半端な感じがした。
2014/07/08
yu
やるせないストーリー。 真実を知ることが必ずしもいいこととは限らない。結局、真実を知ることによって、結花も羽田先生も大きな傷を背負うことに。 涼子は自分が壊れないように、周りの人を守るために、ものすごく悔しい思いを隠しながら生きていたと思う。それは「強い」というより、ものすごい「決意」そして限りない「優しさ」。 「月光」は果たして本当に、赦しの光になったのだろうか。「月光」を聞くと、なんだかこの本を思い出して切なくなりそう。せめて本当の真実だけは照らさないであげてほしい。
2012/10/30
sadapon
誉田氏の作品は初めて読みましたが、私はこの本を手に取った事をものすごく後悔しました。別に知らくなくても良かったと思う程です。胸糞悪いとはまさにこの事。正直、友人や知人に勧めるかと言えば勧めないと思いますが、これだけ感情が揺さぶられたという事は逆にこの作品がとても良くできていた証拠だと言えます。なので読んでみたい方はどうぞ! 実は誉田氏の作品「ケモノの城」が手元にあります。さて、どうしたものかと。これを読むのにはしばらく休息が要りそうです。
2022/02/02
タツ フカガワ
高3の美しい姉が交通事故で亡くなった。だが死亡状況に疑いを抱いた妹の結花は、同じ高校に入学して姉の死に至る真相を調べ始める。文庫の帯に“ここまで凄惨、ここまで哀切”とありますが、“凄惨”はすごいというよりひどかった。読み進めるのが躊躇われるほどで、凄惨度は著者の『ケモノの城』級。一方“哀切”のエンディングは美しい余韻がじわりと染みわたる素晴らしいものでしたが、誉田さんにしてはイマイチ物足りない筋立てではありました。
2023/04/03
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