そして誰かいなくなった (徳間文庫 な 21-18)
そして誰かいなくなった (徳間文庫 な 21-18) / 感想・レビュー
aquamarine
訃報に接し、積んでいたこれを思い出して引っ張り出してきました。すばらしいクリスティのオマージュでした。題名からの作品へのオマージュは明らかですが、もちろん単純なものではなく違いを追っているうちに、いくつかの他のクリスティ作品を意識していることもわかってきます。好きになれない主人公と一緒になって謎を追い、疑い、おおっ!と思い。さらに題名にも感服して、物語の後にも思いを馳せて余韻に浸りました。もっと早く読めばよかったです。楽しい読書時間でした。
2016/03/22
れみ
葉山のマリーナで豪華クルーザーに乗り込んだ5人の招待客と2人の乗組員。出港した次の朝、1人の死体が発見される…というお話。タイトルはもちろん登場人物や話の流れからは、ベースにクリスティのあの作品を感じさせるけれど、だからこそ、あー!そういう展開!?という本家との違いを楽しめる部分があったりして最後まで楽しめた。なかなか面白かった。事件の真相を知ると別のある作品を思い起こさせるけど、それを書くとネタバレになるのでやめておこう^^;
2015/05/08
みっぴー
いや、もうまんまですね。ほぼ本家。クロサーの草分け的な本家に挑むには、これでは少し弱すぎる。豪華クルーザー「インディアナ号」の乗客が次々死んでいくクロサー。最初の晩餐で罪を告発された七人。犯人は七人の中にいるのか、それとも誰か隠れているのか?本家の身の凍るような恐ろしさに比べれば、可愛いもの。こんなまわりくどい方法より、違うやり方があっただろうに……後味もあまり良くない。
2017/12/10
キャプテン
★★★☆☆_「そしてキャプはいなくなったフェア」第ニ弾。豪華クルーザー〝インディアナ号〟に乗り合わせた7人の男女…の時点でもはや絶対誰か死ぬでしょ。とはいいつつ、「誰か」いなくなるという表現には、いなくなる人を特定しきれないニュアンスを含むことが、なるほどなぁという作品でした。船旅という舞台が物語に上手に織り込まれており、旅情と閉塞が矛盾なく共存していた。ちょっと船酔いした気がする。きっと、決意が揺らぎかけているからだ。心にコンパスを。高波に目的地を奪われないように。心が遭難しないように。さあ、あと3冊。
2019/01/12
coco夏ko10角
【再読】初めて読んだのはいつだったか…10年以上前?かな。書庫をごそごそしてたときに見つけて久しぶりに。一人、また一人……のドキドキがたまらない。タイトルが本当にうまい。
2015/12/11
感想・レビューをもっと見る